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妊婦さんがサイトメガロウイルスに感染しないために注意すること

サイトメガロウウイルス感染症は決してまれではありません。

サイトメガロウイルスは、どこにでも存在するありふれたウイルスです。唾液や尿、血液、性行為などの体液を介して、多くの方が小児期に感染して自然治癒しています。

後で説明しますが、先天性サイトメガロウイルス感染の患者さんは先天性風疹症候群よりもかなりたくさんの患者さんがいます。

サイトメガロウイルスは、実に年間3000人もの赤ちゃんが先天感染をした状態で生まれてきていると見られ、そのうちの3分の1ほどで赤ちゃんに症状が出るのではないかと想定されております。

日本では、成人の方であればサイトメガロウウイルスに対する免疫を持っている方が7割ですが、近年は免疫を持っているヒトが減っているといわれています。

妊婦さんのサイトメガロウウイルス初感染

サイトメガロウイルスにかかっても、健康な方であれば風邪をひいた程度で治まってしまうことがほとんどです。しかし、妊婦さんがサイトメガロウイルスに初めて感染すると、おなかの中の赤ちゃんに影響が及ぶことがあります(先天性サイトメガロウイルス感染症といいます)。

先天性サイトメガロウイルス感染症では、様々な神経障害(難聴、精神発達遅滞、運動障害、視力障害)や発育障害を起こす可能性があります。

サイトメガロウウイルスの予防法

サイトメガロウイルスにはワクチンがまだ有りません。ここが風疹との違いです。そのため、自分で感染経路を知って、予防する必要があります。

サイトメガロウイルスは感染した幼児の唾液や尿に出てきます。小さいお子さんがいる場合には、おむつ交換、食事、鼻水・よだれを拭いたとき、おもちゃを触った後などは手洗いを心がけるようにしましょう。

食事に際して同じ箸やスプーンを使用することは避け、口移しは行わないようにしましょう。サイトメガロウイルスは咳や、くしゃみのような飛沫での感染は起こりません。もちろん、感染した人の傍にいるだけでうつるということもありません。

感染リスクを理解し、避けることで、感染の危険性を大きく減らすことができます。

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