内科&小児科

片頭痛の引き金を引いていないか?

「秋になって、急に気温が下がってきたけど、片頭痛が起きないか心配だわ。何か注意できることはないかしら?」

片頭痛をお持ちの方の中には日常生活では特に注意せずに過ごし、痛みの発作が軽いうちは我慢して、強くなってきたら市販の鎮痛剤を飲んで、じっとしている、我慢している方が少なくありません。

急激な天候の変化は片頭痛を引き起こす引き金となります。他にもいくつか片頭痛を起こす誘引が知られています。

片頭痛を持っている日本人はお仕事の欠勤率が高く、仕事や家事の能率も落ちやすく経済的な損失も大きいことが知られておりそのコントロールはとても大切です。

日常生活の中で対策することで発作を防いだり和らげたりできる可能性があるので紹介します。

特定の食べ物と片頭痛には密接な関係

ある特定の食べ物が片頭痛を起こす原因となることが知られています。

  • チョコレート
  • チーズ
  • グルタミン酸(化学調味料に含まれます)
  • 赤ワインなどのアルコール
  • 亜硝酸塩(ハムやサラミの発色剤)

 例えば、ホットドッグ頭痛と呼ばれる頭痛があります。これはハムやソーセージに含まれる亜硝酸塩より引き起こされる頭痛です。

 ただし、このような頭痛を起こすかどうかは個人差が大きく、体調の影響も受けやすいのです。片頭痛と診断された方であっても全ての食品を中止する必要はありません。

 食べ物が原因ではないかと疑う時には、食事前に食べ物の写真を撮影しておき、頭痛を起きた時には画像を保存しておく、頭痛が起きなかったら消去する。そして、あとから残った画像を見て、頭痛が起きたときの食べ物に共通して含まれる成分を調べてみるという方法があります。

様々なストレスが片頭痛を引き起こす

片頭痛の引き金は様々です

片頭痛の引き金となっている原因は一人一人全く違っています。有名なものでは月経、視覚刺激、天候の変化、入浴、絶食、緊張から開放される(休日)といった原因があります。

なんらかのストレスと食べ物とか組み合わさると頭痛が起きるヒトもいます。原因は一人一人全然違っており個別性がとても高いことが特徴です。

ある研究では約75%のヒトが少なくとも1つの引き金があるとおっしゃっています。以下に頻度の高い順番に原因をあげます。当てはまるものはありませんか?

  • 精神的ストレス 〜  80%
  • 女性ホルモン  〜  65%
  • 絶食状態    〜  57%
  • 天候      〜  53%
  • 睡眠障害    〜  50%
  • 匂い      〜  44%
  • 首の痛み    〜  38%
  • 光の刺激    〜  38%
  • 飲酒      〜  38%
  • 喫煙      〜  36%
  • 睡眠が遅い   〜  32%
  • 暑さ      〜  30%
  • 食べ物     〜  27%
  • 運動      〜  22%
  • 性行為     〜  5%

ストレスをためず、規則正しい生活をすごすことはとても大切です。頭痛日記をつけて、どんな場面で頭痛が起きているか記録してみてはいかがでしょうか?様々なアプリもあるのでスマホで簡単に記録することが可能です。

片頭痛の治療で最も大切なことはスピード!

片頭痛の治療の最も大切なことはスピードです!我慢して我慢してやっと痛み止めを飲んでもなかなか効いてきません。

先日来院された患者さんの話です。

「いつもなら効くはずの痛み止めが効きませんでしたよ!」「薬に体が慣れてしまったんじゃないですか?」

よくよく聞くと、お子さんのお弁当を作り始めたところだったので、我慢して、作り終わってから痛み止めを飲んだそうです。

片頭痛の患者さんは痛みがくるタイミングがわかる方が多いです。「痛い」と思ったらすかさず痛み止めを飲むことが大切です。大切な会議であっても冠婚葬祭であっても関係ありません。スピードが大切なのです。

痛み止めはロキソニンやボルタレンを使用してもよいですし、それでも効果が薄い場合にはトリプタン系薬剤と呼ばれるお薬がおすすめです。いずれにせよ我慢は禁物です。スピード命です!

まとめ〜最終目標はセルフコントロール

  • 片頭痛を引き起こす原因は様々にありますが、頭痛が起きる状況は一人一人違うことが多く、また、原因が二つ組み合わさることで頭痛が起きる方もいます。頭痛が起きた状況を思い出すことが原因が突き止められることがあります。
  • 治療で一番大切なことはスピードです。我慢は絶対に禁物です。「痛い」と思ったらすかさず痛み止めを飲んでください。

片頭痛をお持ちの患者さんの数は全国で約840万人と推定されており、治療を受けずに市販薬で対応されている方も少なくありません。片頭痛でお悩みの方は頭痛が起こりにくくなるように自分に合った予防法、対処方法を見つけ、少しずつ生活に取り入れていきましょう。

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