小児科

赤ちゃんの便秘の話【受診相談が多いです!】

いきんでもいきんでも便を出せない赤ちゃんをみているとかわいそうになりますよね。

やっと出たと思ったら便が硬くて少ししか出なかったり、肛門が切れてしまったりするとますますかわいそうになります。

ぼくにも子どもが3人いて、顔を真っ赤にしていきんでいるときに声をかけたりしたこともありましたが、幸いなことに内服薬を飲むまでにはいたりませんでした。

赤ちゃんが便秘をしたらまずは生まれた産科の病院や乳児健診で相談するのではないでしょうか?

そこでは看護師さんや保健師さんから肛門を綿棒で刺激したり、果汁を飲ませるように指導を受けることになります。

肛門刺激は最初は勇気のいる行動ですよね!うまくできないママやパパがいてもしょうがありません。

保健婦さんの指導を受けても、便がうまく出なかったら小児科への受診をおすすめします。

当院にも生後一か月くらいから便秘のために通院されている赤ちゃんがいます。

今日は、だいたい1歳未満くらいまでの赤ちゃんの便秘のお話しです。

赤ちゃんの排便の状態がどんな場合に受診をした方がよいか、その受診の目安と赤ちゃんの便秘の対応方法についてもお話したいと思います。

赤ちゃんにも便秘ってあるの?

外来に受診されるご家族がまず迷うのは赤ちゃんの便秘ってどういう状態なの?これって受診した方がいいの?じゃないでしょうか。

毎日出てはいるけどいきんで苦しんでいたり、毎回のように出血する時はどう考えたらよいのでしょうか?

赤ちゃんの場合に、何日間便が出なければ治療が必要な便秘とするかは、決まっていません。なぜかというと週に1回の便でも元気で問題なさそうなお子さんもいるからです。

しかし、ほとんどの赤ちゃんは3日に1回以上の便が出ますし、4日以上出ないとおなかがはってきたら、ぐずったりする子が多くなってきます。

そのため現在では、便の回数が1週間に3回より少ない時に便秘症と考えるのがよいという意見が多くなっています。

また、毎回出ていても便をだすのがつらそうだったり、おなかのハリがすごい場合にも便秘と診断します。

赤ちゃんの場合には、まだ排便が上手ではないために、便がやわらかく、ちゃんと息んでいるのになかなか便が出せないことがあります。

この状態を「ディスケジア」と呼びます。

ウンチを出すためにふんばることと、お尻の穴をゆるめることがタイミングを合わせて出来ないことで起きています。

この場合には綿棒などで肛門を刺激すると助けになります。

まとめると、赤ちゃんの便秘の受診の目安は

「便が1週間に3回未満しか出ない、硬くて出にくい、おなかがはるなどの症状が続くこと。」

が一つの目安になります。

赤ちゃんの便秘症の原因

赤ちゃんは腸などの消化器官が未発達のため便の形状や排便のペースが安定しにくく、筋力も少ないので便を出そうといきむ力が弱く、便秘を起こしやすいのです。

そうはいっても、まれですが特別な原因があることがあります。

生まれつき腸や肛門、あるいは全身の病気のために便秘が疑われる場合には、専門家による検査が必要となります。

ほかの大切な原因のひとつに哺乳不足があります。

特に母乳や混合栄養の場合には飲んでいる量がわかりにくいので、足りているか否かに注意が必要です。

おっぱいの張りが乏しい、赤ちゃんがなかなか乳首を離さない、授乳後わずかな時間でおっぱいを欲しがって泣くといった時は母乳不足かもしれません。

哺乳量を知るためには、授乳前後に赤ちゃんの体重をはかったり、1〜2週間ごとに体重の増加をはかったりすることで母乳不足があるか知ることができます。

赤ちゃんの便秘症の治療方法

これからお話しする方法のいくつかを試してみることをおすすめします。

肛門刺激

綿棒にワセリンなど滑りをよくするものをぬって、肛門から1~2cm挿入することで刺激します。

肛門を痛めないようにやさしくやってください。

果汁

プルーン、リンゴ、かんきつ類などの果汁を3倍くらいにうすめて10~20mlほど飲ませることで便秘が改善することがあります。

ヨーグルト

離乳開始後の赤ちゃんでは、毎日少しずつヨーグルトを食べさせることで便通がよくなることもありますよ。

糖類下剤

お薬を使わない治療をやっても排便が出ずに便秘が続く場合には、マルツエキスやラクツロースなどの糖類下剤を試してみましょう。

糖類下剤は便の水分量を増やして柔らかくし、排便しやすくする薬です。

糖類下剤に習慣性はなく、赤ちゃんであっても安全に飲むことができます。

市販の薬局でも買うことができます。

その他の下剤

すべて無効の場合には、ラキソベロンやカマなどの下剤を開始します。ここまで来ると受診が必要ですね。

浣腸、坐薬

たまに浣腸や坐薬を使うことによって、コントロールできる場合には、4日目や5日目に浣腸や坐薬をして経過をみることもひとつの方法です。

まとめ

赤ちゃんの便秘の時の受診の目安は、便が1週間に3回未満しか出ない、硬くて出にくい、おなかがはるなどの症状が続くときです。

いろんな治療があるので相談して決めていきましょう。

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