内科&小児科

まだ同時流行に備えてないの?【フルロナの話】

ニュースでもたびたび報道されていますが今年の冬はコロナとインフルエンザの同時流行の可能性があります。

季節が日本と逆転する南半球のオーストラリアの感染状況は日本での流行を予測する1つの指標です。

オーストラリアのインフルエンザ患者数は、2022年は秋に当たる4月から感染が始まり、初冬に当たる6月には2019年を超えるほどの急拡大をしました。4月からのインフルエンザの週毎の報告数は過去5年間の平均を超えるものでした。

その理由としては

  • コロナ流行で感染対策が徹底されていたためインフルエンザの感染者が減っていたから集団免疫が低下した
  • 今年にはいり行動規制が緩和され人流が増えた

といったことが考えられます。

コロナ感染は相変わらず流行しているし、関東など各地の学校で「3年振りの学級閉鎖」が報道されています。

これは、同時流行に備えない訳にはいきませんよね。

今からできる同時流行への準備

同時流行に備えるといっても、何も目新しい方法はありません。この3年間で言い古されてきたことです。

「準備なんてできているよ!」って方はスルーでよいと思います。

備えていない方のためにまとめていきますね。

マスクと手洗い・手指消毒

感染対策の基本です。とくにコロナウイルスは発症する約2日前からヒトに移る可能性があります。

常にマスクを着用している必要はありませんが、必要とされる場所ではしっかりとつけていきましょう。

ワクチン

コロナワクチンとインフルエンザワクチンは接種しましたか?

コロナワクチンは接種したけど、インフルエンザは流行りそうもないから接種していないという方もたくさんいらっしゃるようです。

発熱外来をみていても、コロナウイルス感染に罹患して初めてワクチンを打っておけばよかったと症状に苦しんでいる方がいらっしゃいます。

コロナもインフルエンザも治療薬よりもワクチンの方が有効です。ぜひ、接種のご検討をお願いいたします。

解熱鎮痛剤

もし、同時流行が起きたら医療機関への受診は難しくなります。

そうすると市販薬を求めて薬局で解熱鎮痛剤の購入を希望される方が増える可能性があります。

コロナウイルスもインフルエンザウイルス感染も解熱剤をもっていることで各段に安心感が増します。

早めに購入しておくことをおすすめします。

コロナ抗原キット

発熱に備えて、新型コロナの抗原定性キットを自宅に用意しておきましょう。

ただし、研究用ではなく、国が承認した医療用・一般用を購入してください。

最後に

以上、コロナとインフルエンザの同時流行に備える準備についてのお話でした。

本当に流行してから準備してからでは遅すぎです。本格的に流行してきたらもう逃げられません。

なので、準備ができていない方がいらっしゃったら一つ一つ準備していきましょう。

-内科&小児科

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