当クリニックは西洋医学に基づく診療を基本としますが、漢方薬をうまく取り入れることで、患者さんの症状の軽減に努めています。
例えば、「冷え性」に対しては西洋医学ではなかなか治療手段がありません。自律神経失調症といった診断で安定剤をためしたり、おなかが冷えて下痢をしたときには整腸剤をためしてみるといったことになりますが、漢方医学では「冷え」を1つの病態として考え、漢方薬で治療可能です。
漢方薬の特徴

西洋薬は、単一の成分でできていますが、漢方薬は複数の天然物の組み合わせで作れられてます。そのひとつひとつは「生薬」といわれ、自然界にある天然の植物や動物、鉱物が使われています。
たとえば、風邪の薬としておなじみの「葛根湯」は、葛根、芍薬、甘草、生姜、桂枝、麻
黄、大棗の 7 種の生薬が配合され、主成分の葛根(クズの根)が体を温めてくれます。
当クリニックでは西洋薬でカバーできない症状に対し、漢方薬をうまく取り入れことによって、患者さんの辛い症状の軽減に努めていきたいと思っています。