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じんましん

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じんましん(蕁麻疹)とは

皮膚の一部が赤く(紅斑といいます)盛り上がる(膨疹いいます)病気です。たいていの場合はかゆみがあり、出たり引っ込んだりするのが特徴的です。

蚊が刺したような小さいものもあれば、地図状に拡がって大きくなり、全身にボコボコと出てくることもあります。しばらくすると跡形もなく消えて、また別の部位に出現します。

「朝起きたら、かゆい赤いブツブツが出た!」といってあわてて外来におこさんを連れてきたけど、病院について待っていたら、消えてしまったということがよくあります。スマホなどで写真を撮ってから受診されるといいと思います。

子ども蕁麻疹の特徴

子どもの蕁麻疹は意外と多い病気です。韓国の調査研究では、5人に1人くらいのお子さんが蕁麻疹にかかったことがあるそうです。

蕁麻疹は6週間以内に改善する急性蕁麻疹と6週間以上かかっても改善しない慢性蕁麻疹に分けられます。たいていのお子さんは一週間以内に蕁麻疹は改善しますが、10%くらいのお子さんでは慢性化するといわれています。

蕁麻疹の原因

蕁麻疹の原因というと、「食べ物によるもの」と思っている方もいらっしゃると思いますが、実際には原因のはっきりしない場合も多くあります。

多いところでは、蕁麻疹のきっかけとして、上気道炎(かぜ)が半数に認められております。しかし、これも、かぜにかかるといつも蕁麻疹がでるというわけではありません。

低年齢で初めて摂取した食物で症状が出現したり、同じ食べ物で蕁麻疹が再現する場合以外にはアレルギー検査は必要ないことが多いです。

蕁麻疹はどのように起こるか?

じんましんは、皮膚の中にある毛細血管が拡張し、血管から血漿成分(水分)が漏れ出して膨らむことによります。

ヒトの体の中にはいたるところにマスト細胞と呼ばれるアレルギーに関係する細胞があります。このマスト細胞がたくさんの顆粒をもっており、顕微鏡でみるとブクブクに太ってみえるので肥満細胞とも呼ばれます。この顆粒の中にヒスタミンと呼ばれる物質が含まれております。

何らかの刺激により肥満細胞からヒスタミンが放出されると、血管を拡張させて、皮膚の知覚神経を刺激して強いかゆみも生じさせます。

肥満細胞を刺激する物質がじんましんの原因なのですが、じんましんの多くは原因を突き止めることはできないといわれております。肥満細胞からのヒスタミンの放出が終わると、血管は縮小し、漏れ出した血漿成分も血管内に戻って、膨らんだ皮疹はきれいさっぱりなくなります。かゆみもおさまっていきます。

蕁麻疹の治療

蕁麻疹の治療は抗ヒスタミン剤(ロラタジン、フェキソフェナジン、レボセチリジンなど)の内服をします。もちろん原因がわかった場合にはそれを除去するようにします。

慢性蕁麻疹の場合には抗ヒスタミン薬を増量したり、他剤(ロイコトリエン拮抗薬や漢方薬)を加えて治療をしていきますが、慢性蕁麻疹はなかなか治りにくいのが特徴です。1年後に2割、3年後に5割、そして5年後に7割程度の患者さんが改善するといわれております。思ったより長くありませんか?

ガイドラインでは発症後2カ月以内の慢性蕁麻疹では1カ月、発症後2カ月以上経過していた慢性蕁麻疹では2カ月間の治療を暫定的な目安として推奨されております。

眠気が強い薬の方がよく効くの?

蕁麻疹に対して処方されるお薬(抗ヒスタミン薬)の中でも眠気の強い薬剤の効果があるのではないかと質問を受けます。

しかし、これは現在では否定的とされております。

鎮静性および非鎮静性抗ヒスタミン薬のかゆみ抑制効果と眠気の発現に関する比較検討(ACROSS trial). 臨床医薬,2011;27:563-573

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