子どもたちにとって夏の花火は特別なイベントです。遠くから見る打ち上げ花火も素晴らしいものですが、みんなでワイワイと手持ちの花火を楽しむ経験は良い思い出になるでしょう。
しかし、喘息やアレルギーを持つ子どもたちにとってはリスクが伴うことがありますので、注意が必要です。
花火と喘息
喘息の子どもたちは気道が敏感な状態になっているので、刺激の強い微粒子が含まれた花火の煙などを吸い込むと強い咳込みや喘鳴が起きやすいのです。
特にもともとアレルギーを持つ子どもたちは、喘息発作を起こしやすい状態にあります。そのため、花火などの煙の刺激によって喘息発作を起こす可能性が高くなります。
花火を楽しむ間はあまり気付かれないこともありますが、花火が終わった後に子どもが「ゼエゼエ」と呼吸が苦しそうにしている場合、喘息発作が起こっているかもしれません。
花火による喘息の予防
「花火喘息」を予防するためには、夏季にアレルギーが出やすい子どもたちは、バーベキューやキャンプファイヤー、焚き火、花火といった煙の出るレジャーを避けることが望ましいです。
しかし、子どもたちにとって楽しい夏休みを過ごすためにも、以下の予防策を検討することが大切です。
マスク着用
炎天下での屋外でのマスク着用は厳しいかもしれませんが、日が落ちて気温が下がってきたら、花火の間だけでもマスクを着用することは煙の吸入を軽減する手段となります。
風上に立つ
風上に立つことも効果的です。上手に風上に立てば、煙を避けることができます。大人が子どもたちの健康を守るために、風上に誘導してあげることが大切です。
さいごに
子どもたちが楽しい夏休みを過ごすためには、花火を楽しむ際にも健康に気を配ることが大切です。
喘息やアレルギーを持つ子どもたちも楽しい思い出を作ることができるよう、十分な注意と予防策を講じましょう。