子どもの病気

子どもの “ごきげん” は腸から!?~脳腸相関で“ごきげん”を育てる方法

1. えっ、腸が性格に関係するの?

「脳腸相関」という言葉を聞いたことがありますか?

脳と腸は神経・ホルモン・免疫を通じて“相思相愛”の関係。

今回ご紹介する 2024 年の日本発研究 は、3〜4 歳の子ども 284 名を対象に、腸内細菌と “気質(temperament)” を同時に調べました。

Temperament in Early Childhood Is Associated With Gut Microbiota Composition and Diversity

結論は、「お腹の菌バランスが、子どもの“ごきげん度”と関係していた!」
— 腸に“いい菌”が多いと明るく外向的、逆に“炎症を起こしやすい菌”が多いと怒りやすかった、という結果です。
「善玉菌が豊富な子ほど笑顔が増え、炎症を起こしやすい菌が多い子ほど不安や怒りが出やすい」――という感じです。

2. ざっくり研究デザイン

チェックしたものやったこと
気質お母さんが記入する質問票(CBQ-SF)で
①怒りや不安などの Negative Affectivity
②明るさ・外向性の Surgency–Extraversion
③がまん力の Effortful Control をスコア化
腸内細菌便を採取 → 16S rRNA 解析で菌の種類&バランスを測定

3. 覚えておきたい “3 つのポイント”

ポイント具体的にどうだった?
① 炎症性菌 ↑ で ネガティブ気質 ↑EggerthellaFlavonifractor が多い子ほど、怒り・恐れ・悲しみのスコアが高め。
② 抗炎症菌 ↑ で ポジティブ気質 ↑Faecalibacterium(善玉&抗炎症)が多い子は、陽気で外向的!
③ 菌の “多様性” と 衝動性種類が豊富なほど「行動開始が早い」傾向。好奇心旺盛の裏返しかも?

4. 家でできる“腸活”アクションは?

食物繊維を +1 品

    • 例)オートミール・切り干し大根・キウイなど

    発酵食品を毎日ひとくち

      • ヨーグルト・納豆・みそ汁を朝食にプラス

      よく噛む習慣で“腸マッサージ”

        • 30 回を目安に!脳の満腹中枢も刺激

        外遊びとぐっすり睡眠

          • 適度な運動&体内時計の安定で善玉菌が定着しやすい

          腸は 1 日で劇的には変わりません。
          “今日の +1” を続けると、お子さんの腸もごきげんに♪

          5. まとめ 〜 “お腹の元気” が “こころの元気”〜

          3〜5 歳ごろは、腸内細菌がおとな並みに完成する“仕上げ期間”!

          抗炎症菌を増やし、炎症性菌を抑えるライフスタイルが、笑顔・好奇心・がまん力 を後押しする可能性大!

          「腸を整えて、毎日をもっとごきげんに♪」

          -子どもの病気

          おとなとこどもの健康ノートをもっと見る

          今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

          続きを読む