クリニック実況

アクロスプラザ南22条にバーガーキングがやってくる~「上手に付き合う」

最近こんな論文を読みました。“Food environment and obesity: a systematic review and meta-analysis”という、各国の研究をまとめたレビューです。ざっくり言うと、ファストフードに行きやすい地域では体重が増えやすい傾向、一方でスーパーや青果店に行きやすい地域は体重管理にプラスかもしれない——という“傾向”が示されています。影響は大きすぎるものではないのですが、日々の「つい」の積み重ねには注意が必要、つまり油断は禁物というトーンです。(PMC, UCL Discovery)

当院のあるアクロスプラザ南22条には、バーガーキングが2025年11月ごろ出店予定との情報があります。

地域の選択肢が増えるのはうれしいニュースですね。(リアルエコノミー, 札幌リスト)

ポイント:ファストフードは暮らしに合わせて、ほどよく

忙しい日に助かるファーストフード。自分たちのペースで取り入れていくことが大切です。ポイントは、頻度・量・バランスをゆるやかに意識して、「楽しむ日」と「整える日」を切り替えること。

そのうえで——環境に流されすぎないひと工夫も大切です。近くに誘惑が増えると“なんとなく”の選択が積み重なりやすいからです。「今日は楽しむ、明日は整える」くらいの合言葉で、気楽に舵を取りましょう。

私たちの街は“選べる”のが強み

アクロスプラザ南22条には、北海市場(食品スーパー)やサツドラなの花薬局など、整える日に頼れるお店も揃っています。

選べる自由は心強い一方で、広告や香り、値引きなど環境のプッシュもあります。自分たちなりの小さなルールを決めておくと、無理なく続けやすくなります。(アクロスプラザ)

近くでできるサポート:なの花薬局の「管理栄養士による栄養相談」

同プラザ内のなの花薬局 札幌南22条店では、グループの取り組みとして管理栄養士による栄養相談を案内しています。当院でも患者さんの生活習慣病のアドバイスを頂くため利用させて頂いております。

実施の有無・方法は店舗へご確認ください。(nanohana-ph.jp)

生活習慣病をお持ちの方などについては当院から紹介可能ですよ。

まとめ

  • ファストフードは“ゼロにしなくてOK”。忙しい日の強い味方だし、家族のちょっとしたごほうびにも◎。せっかく近くにお店ができるなら、上手に楽しく活用しましょう。
  • ただし、環境のプッシュに油断は禁物。香りや広告、近さに流されすぎないよう、自分たちのペース(だいたいの頻度や量)を先に決めておくとラクです。
  • 同じ敷地にスーパーや薬局もあるのがこの街の強み。「楽しむ日」と「整える日」を切り替えるだけで、ムリなく続けられます。
  • 迷ったら、専門家に相談を。我慢ではなく“続けられる工夫”を一緒に考えましょう。

-クリニック実況

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