
子どもが急に熱を出した夜。
「インフルかな?すぐ検査した方がいいのかな?」
そんなふうに判断に迷う場面は多いですよね。
インフルエンザの検査は、じつは “タイミングがとても大切” です。
早すぎると陰性、翌日には陽性。
この“ズレ”に振り回される方はとても多いのです。
ここでは「正しい検査のタイミング」だけでなく、
実生活でどう動けばいいのか まで、提案します。
目次
発熱してすぐの検査が外れやすい理由
インフルウイルスは、体の中で増えるのに時間が必要です。
検査は、この増えたウイルスをキャッチして判定します。
そのため
発熱から1〜2時間で検査 → 陰性
翌日 → 陽性
はよくあるパターンです。
子どもは早く陽性になりやすい、大人は遅れがち
子ども:ウイルスが早く増える
子どもはウイルスが増えやすく、発熱当日でも陽性が出ることがあります。
大人:ウイルスの増加がゆっくり
大人は発熱当日は陰性、翌日陽性というケースが多いです。
兄弟・親子で受診すると
「子どもだけ陽性、親は陰性」
という現象が起こりやすいのは、このためです。
検査の精度が高いのは「発熱から12〜24時間後」
多くの臨床データから、検査の正確性が最も高いのは
発熱してから12〜24時間後
のタイミングとされています。
ただし、これはあくまで“一般的な目安”です。
つらい時はタイミングに関係なく受診して大丈夫
検査の精度よりも、まずは 安全 が最優先です。
以下の状態があれば、時間にこだわらず受診してください。
検査の正確性を考えると12〜24時間後ですが、
- ぐったりしている
- 呼吸が早い
- 水分がとれない
- いつもと様子が違う
こういうときは、時間に関係なく受診してOKです。
検査よりも“安全”が優先。
ここは迷わず動いてください。
親が「なんとなく変」と感じる直感は、意外と当たります。
親の「なんとなく変」は、とても大事なサインです。
迷ったときの“シンプル行動指針”
夜に発熱した場合
無理に夜間に受診しなくても大丈夫です。
まずは水分、休息、必要なら解熱剤。
翌朝〜昼以降が検査として当たりやすい時間帯です。
朝に発熱した場合
夕方以降~翌日が最も正確です。
ただし、子どもがぐったりしている場合は早く受診してください。
家族にインフルが出た場合
タイミングに関係なく相談してOK。感染のスピードが速いため、親子同時の発症もよくあります。
インフルエンザの方との接触とご本人に典型的な症状があれば「みなし陽性」となる可能性もあります。
陰性だったけどまだ不安な場合
発熱直後の陰性は信用しすぎないでください。
翌日に再検査すると正確性が上がります。
検査に振り回されず、安心して判断するために
・検査が当たりにくい時間帯がある
・子どもと大人では陽性になる時期が違う
・でも、つらいときはいつ受診してもいい
医学の理屈と、子育ての現実。この2つはときどきズレます。
だからこそ、“最適なタイミング”と“現実の判断”の両方を知っておくことが大切です。
まとめ
・インフルの検査は“発熱してすぐ”だと外しやすい
・正確なのは12〜24時間後
・ただし、つらいとき・不安なときはいつでも受診してOK
・子どもと大人で「陽性の出やすさ」に違いがある
このようなことを覚えておいておいてもらえればと思います。
早すぎるタイミングでの検査を受ける場合には陰性かもしれないことを念頭にいれておくと必要以上に焦ることがないんじゃないかと思います。