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「尿検査は異常なし」と言われたのに、頻尿が続くとき
尿検査をしても「異常はありませんね」。
そう言われて、少しホッとした反面、
「じゃあ、この頻尿は何なの?」
と、モヤっとしたまま時間だけが過ぎていませんか。
トイレが近い。
学校でも、外出先でも、何度も「トイレ行きたい」と言う。
夜も何度か起きることがある。
病気じゃないと言われたけれど、
何も問題がないようには見えない。
そんなとき、ぜひ一度だけ思い出してほしいことがあります。
それは――便秘です。
頻尿の原因は「おしっこ」だけとは限らない

頻尿というと、どうしても膀胱や尿の問題を想像しますよね。
実際、尿検査までしているのだから、そこに原因を探したくなるのは自然です。
でも、子どもの体はとても小さくてコンパクト。
お腹の中では、腸と膀胱はすぐ隣にあります。
便が腸にたまってくると、
- 物理的に膀胱を圧迫する
- 膀胱が十分に広がれなくなる
その結果、
少ししか尿がたまっていなくても「行きたい!」と感じやすくなる
ことがあるのです。
実は「神経の過敏さ」も関係しています
もうひとつ、大事なポイントがあります。
腸と膀胱は、同じ神経のネットワークでつながっています。
そのため、
- 腸が強く刺激されている
- 便秘で常に違和感がある
そんな状態が続くと、
膀胱の感覚まで敏感になってしまうことがあります。
これは病気が増えたわけではありません。
「感じ方」が過敏になっているだけ、というイメージです。
便秘のある子に頻尿や強い尿意が出やすく、
便秘が改善すると落ち着いてくることが多いのは、
こうした理由が重なっているからです。
「うんちは出てる=便秘じゃない」ではない
ここで、よくある落とし穴があります。
毎日うんちは出ている。
だから便秘ではない。
実は、これは必ずしも正しくありません。
- コロコロしている
- 出るまでに時間がかかる
- 出したあともスッキリしない
- トイレを我慢するクセがある
こうした場合、
腸の中に便が残っている「隠れ便秘」のこともあります。
排便を我慢する習慣は、
膀胱がしっかり広がる力も邪魔してしまいます。
まずは「便秘かも?」と疑ってみてください
頻尿がある。
でも尿検査は問題なし。
そんなときは、
「もしかして便秘?」と一度考えてみる
それだけで十分です。
いきなり治療をする必要はありません。
まずは、
- うんちの形
- 出る頻度
- トイレを我慢していないか
ここを、少しだけ観察してみてください。
もし思い当たることがあれば、
「頻尿と便秘って関係ありますか?」
と、小児科やかかりつけ医に聞いてみるのも立派な一歩です。
おしっこの問題だと思っていたことが、
実はお腹のサインだった。
そんなことは、子どもでは決して珍しくありません。
【この記事を書いた医師】
南22条おとなとこどものクリニック 院長
小林 俊幸
小児科・総合内科
この記事は、札幌市で日常診療を行っている医師が、
診察室でよく受ける質問をもとに執筆しています。
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