
2月も終わりに近づき、カレンダーを見るともうすぐ3月。新生活の準備で忙しくなる時期ですが、皆さんは母子手帳やご自身の接種券の確認はお済みですか?
実は、予防接種には「年度内(3月31日まで)に打たないと、公費(無料)での接種資格を失ってしまう」ものがいくつかあります。
「春休みになったら行こう」とのんびり構えていると、予約がいっぱいで間に合わず、4月1日になった瞬間に数万円の自己負担が発生してしまう…なんてことも💦
今回は、特に注意が必要な「年度しばり」のワクチンについて、緊急でまとめました。子育て中の親御さんはもちろん、60代以上のご家族がいる方も必見の内容です。
目次
年度しばりワクチンとは?年齢しばりとの違い
定期接種(公費ワクチン)の期限には、大きく分けて2つのパターンがあります。これが意外とややこしく、打ち忘れの原因になりがちです。
- 🗓️ 年度しばり(今回要注意!)
「その年度の4月1日〜翌年3月31日」が接種期間です。学年や特定の年齢全員が、一斉に3月31日で期限切れになります。誕生日は関係ありません。 - 🎂 年齢しばり(誕生日しばり)
「○歳の誕生日前日まで」など、個人の誕生日が基準です。例えば「1歳の誕生日前日まで」なら、期限は人によってバラバラです。
今回急いでお伝えしたいのは、前者の「年度しばり」のワクチンです。これらは、3月31日という明確なデッドラインがあるため、うっかり過ぎてしまうと取り返しがつきません。
【要注意!】3月31日が期限の年度しばりワクチン3種
今年度(2025年度/令和7年度)中に必ず確認していただきたいのは、以下の3つのワクチンです。
① MRワクチン(麻しん・風しん混合)第2期 ― 年長さんは注意!
いわゆる「年長さん」の学年のお子さんが対象です。小学校に入学する前の1年間だけが、定期接種の期間となっています。
- 対象者:5歳以上7歳未満で、小学校就学前の1年間にあるお子さん
- 2025年度の対象:2019年(平成31年/令和元年)4月2日 〜 2020年(令和2年)4月1日生まれ
- 期限:2026年3月31日まで
4月1日になり小学校1年生になったその日から、公費(無料)ではなく自費(1万円程度)になってしまいます。
麻疹(はしか)は非常に感染力が強く、怖い病気です。しかし現在、この第2期の接種率は目標の95%に届いていない地域が多くあります。集団生活が始まる小学校入学前に、免疫をつけておくことが非常に重要です。
まだの方は、入学準備リストの最優先事項として加えてくださいね🎒
② HPVワクチン(子宮頸がん予防)― 高1相当の女の子は今年度が最後!
小学校6年生から高校1年生相当の女子が定期接種の対象ですが、公費で打てるのは「高校1年生相当の年度末まで」です。
- 定期接種の対象:小学6年生〜高校1年生相当の女子
- 2025年度の高1相当:2009年(平成21年)4月2日 〜 2010年(平成22年)4月1日生まれ
- 期限:2026年3月31日まで(この学年にとっては最後のチャンス!)
⚠️ 時間切れに注意!
HPVワクチンは通常、完了までに6か月かかります(3回接種)。3月末までに完了するには、本来9月頃までに1回目を打つ必要がありました。 ただし、一部のスケジュール調整で短縮できる場合や、途中まででも公費で打てる場合があります。まだ1回も打っていない方も、諦めずに今すぐ医療機関へ相談してください。
【補足】キャッチアップ接種の経過措置について
2022年4月から実施されていた「キャッチアップ接種(積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方への救済措置)」は2025年3月末で一区切りとなりましたが、経過措置があります。
2022年4月〜2025年3月31日までの間に「少なくとも1回」接種した方(現在17歳〜28歳相当)は、残りの回数を2026年3月31日まで公費で接種可能です。2回目・3回目がまだ残っている方は、今年度中に忘れずに完了させましょう。
③ 帯状疱疹ワクチン ― 2025年度から新登場!65歳の年度は一生に一度のチャンス
2025年4月から、帯状疱疹ワクチンが定期接種(公費助成あり)に仲間入りしました。これは高齢の方にとって非常に大きなニュースです。
しかし、このワクチンは「65歳になる年度の1年間だけ」が対象という、非常に厳しい「年度しばり」があります。
- 対象者:年度内に65歳を迎える方
- 2025年度の対象:1960年(昭和35年)4月2日 〜 1961年(昭和36年)4月1日生まれ
- 期限:2026年3月31日まで
この1年を逃すと、原則として生涯二度と公費では打てません。
【重要】経過措置(2025〜2029年度限定)
制度開始直後の特例として、2029年度までの5年間は、65歳以外の方も対象になります。
具体的には、各年度内に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる「キリ番年齢」の方も対象です。
ご自身やご両親がこの年齢に該当する場合、今年度がチャンスです。
ワクチンは「生ワクチン(1回接種)」と「不活化ワクチン(2回接種)」の2種類から選べます。効果や副反応、自己負担額(自治体により異なります)が違うので、医師と相談して決めてくださいね👨⚕️
年齢しばりワクチンも忘れずに(参考)
ここまで「3月31日」が期限のワクチンを紹介しましたが、お子さんの「誕生日」が期限になるワクチンも忘れてはいけません。
これらは年度末とは関係なく、個人の月齢・年齢で期限が来ます。
- 👶 ロタウイルス:一番シビアです!初回接種は生後14週6日後まで。これを過ぎると原則接種できません。
- 👶 B型肝炎:1歳の誕生日前日まで。
- 🧒 水痘(水ぼうそう):3歳の誕生日前日まで(2回接種)。
- 🧒 日本脳炎(第1期):7歳6か月の前日まで。
これらは「年度末だから」ではなく、「お子さんの誕生日が近いから」気をつける必要があります。母子手帳のスケジュール欄を改めてチェックしてみてください📖
今すぐ確認!2025年度(〜2026年3月31日)の対象者チェックリスト
3月31日までにアクションが必要な方をまとめました。ご家族に該当する方がいないか、最終確認をお願いします!
✔
年長さんのお子さん(2019.4.2〜2020.4.1生)
→ MRワクチン(第2期)は済みましたか?
✔
高校1年生相当の女性(2009.4.2〜2010.4.1生)
→ HPVワクチンの接種(または予約)は済みましたか?
✔
キャッチアップ接種を1回以上済ませた17〜28歳の方
→ 残りの回数を忘れていませんか?
✔
今年度65歳になる方(1960.4.2〜1961.4.1生)
→ 帯状疱疹ワクチンの検討・予約はしましたか?
✔
今年度70, 75, 80...歳などの節目年齢の方
→ 経過措置の対象です。接種券を確認しましたか?
まとめ
3月31日までは、あとわずかです。年度末は医療機関も混み合う時期ですので、「気づいたら期限が過ぎていた…」とならないよう、今すぐ母子手帳や郵便物を確認してみてください。
ワクチンは、ご自身や大切なお子さんを感染症から守るための大切な「お守り」です。公費で受けられる権利をしっかりと活用して、元気に新年度を迎えましょう🌸
もし接種スケジュールに不安がある場合は、かかりつけの医師や自治体の窓口に相談してみてくださいね。