はじめに ~こんな不安、ありませんか?~

「突然、赤ちゃんが吐いた…どうしよう…」
「これって病院に行くべき?様子見で大丈夫?」
「布団が汚れた!まず何からすればいいの?」
こんなふうに、赤ちゃんの嘔吐に直面して戸惑ったことがある方は少なくありません。
赤ちゃんは言葉でつらさを伝えられない分、親は“嘔吐”というサインをどう受け止めるかがとても大切です。
でも、大丈夫。
この記事を読めば、慌てず、落ち着いて、的確に対応できるようになります。
実は私自身も、3人の子育てをしてきた中で、何度も「嘔吐の洗礼」を受けてきました。
やっとシーツを替えたと思ったらその数分後にまた嘔吐して、一晩でシーツを3枚ダメにした。
代えのシーツがない。
つい反射的に吐物を素手で処理して、胃腸炎がうつってしまったこともあります。
そんな体験をふまえて、この記事ではすぐに実践できる嘔吐対策をお伝えします。
赤ちゃんの嘔吐は「いつでも起きるもの」
赤ちゃんはとてもデリケートです。
授乳後、泣いた後、咳をした後…あらゆるタイミングで嘔吐することがあります。
ですから、「吐くかも」を前提にした生活準備がとても重要です。
準備をしておくだけで、いざという時に心の余裕が生まれます。
事前にパパママで話し合っておこう

赤ちゃんが嘔吐したとき、家の中が一瞬でバタバタになります。
だからこそ、夫婦でシミュレーションしておくことがとても大事です。
吐いた時、誰が赤ちゃんを抱っこして移動する?
誰が片付けをする?
処理に必要な道具はどこにある?
そもそも何を準備しておく・・・
お互いの役割を決めておけば、迷わず動けて、赤ちゃんにとっても安心できる環境になります。
いざという時に役立つ!常備すべきアイテムリスト

以下のアイテムはすぐ手が届く場所にセットしておきましょう。
代えのシーツや布団カバー
一晩で何枚も必要になることもあるので、常にストックしておくのが理想です。
ペット用シーツ
次の嘔吐に備えて、敷いておくと便利です。
ベッド、ソファなどにお子さんが寝るところにあらかじめ敷いておくと、吐いても汚れを最小限に抑えられます。
ペット用ですが、実は赤ちゃんの嘔吐対策にもかなり優秀。吸収力が高く、防水加工つきなので、処理もラクです。
ビニール袋(大きめ)
嘔吐物がついた衣類やタオルをすぐに密閉できるようにしておきましょう。
袋に入れたまま捨てることができますので、他のものを汚さずに済みます。
使い捨て手袋
吐物の処理時は手指の感染予防がとても大切。
素手で触れると、ノロウイルスや胃腸炎がうつるリスクも高くなります。
ドラッグストアで簡単に手に入るので、ぜひボックス単位で常備を。
次亜塩素酸スプレー
嘔吐後の床や布団、衣類の除菌に使います。
ウイルス性の嘔吐(ノロウイルス・ロタなど)の場合、アルコールでは不十分なこともあるので用意しておくと便利です。
塩素系漂白剤等を希釈して作ることも可能ですので、下記も参照してください。
水分補給は“少しずつ”が鉄則!

嘔吐した後は、「脱水にならないように水を飲ませなきゃ!」と思うかもしれませんが、焦って飲ませすぎるのは逆効果です。
胃腸炎の場合、赤ちゃんの胃はとても敏感になっていて、スプーン1杯の水でも吐いてしまうことがあります。
せっかく水分をあげても胃液や腸液も一緒になってその量以上に吐いてしまい、かえって脱水が助長されてしまいます。
胃腸炎では半日くらいは嘔気、嘔吐が強い出るので、水分は落ちついてからほんの少しずつあげましょう。それでも吐くようなら、少し時間を空けてから試してください。
「原因はひとつじゃない」~パパママの観察が一番のヒント

赤ちゃんの嘔吐には、様々な原因があります。
👶 ウイルス性胃腸炎:嘔吐の後に下痢が出ることが多い
👶 便秘:腸がつまって吐いてしまう
👶 熱や咳による反射性の嘔吐
👶 授乳後の飲みすぎやげっぷ不足
日々赤ちゃんを見ているのは、パパママです。医師よりも早く、原因のヒントに気づけることもあるんです!
時間帯、吐く前の様子、吐いたものの色や量、周囲の流行状況など・・・色々な情報ががあると、受診時にも大きな助けになります。
まとめ

赤ちゃんが吐いたとき、冷静に動けるようにぜひ下記を心がけてください。
▢ 家族でシミュレーションしている
▢ 必要なグッズを1か所にまとめている
▢ 水分補給は焦らず少しずつ与えている
▢ 嘔吐後の観察をしている
一番大切なことは、あなたが冷静になって赤ちゃんのそばにいるだけです。
あとほんの少しの準備で、さらに、赤ちゃんの安心と、あなた自身の心の余裕につながります。