
目次
1. はじめに
「大人が輝けば子どもが輝く。子どもが輝かなければ未来は輝かない。」
診察室で向き合う子どもたちの姿から、私が日々痛感している言葉です。
実際、NHK が 2022 年に実施した 「中学生・高校生の生活と意識調査」 では、6 割以上の子どもが「早く大人になりたくない」 と回答しました。
- 「どうせ大人になったって大変そう」
- 「ニュースを見ても叩かれる人ばかり」
―― そんな声が聞こえてきそうな数字ですが、裏を返せば “大人の姿が変われば、子どもの未来観も変わる” ということ。伸びしろは無限大です。
2. データで見る「大人になりたくない」理由

早く大人になりたい? | 全体 | 中学生 | 高校生 |
---|---|---|---|
なりたい | 38.7 % | 36.7 % | 41.4 % |
なりたくない | 60.5 % | 62.6 % | 57.7 % |
「なりたくない」理由 TOP3
理由 | 割合 | ひと言 |
---|---|---|
子どもでいるほうが楽だから | 32.7 % | 宿題はあっても生活費や責任はゼロ。そりゃ楽ですよね。 |
大人になることが何となく不安 | 24.2 % | 炎上や失言ばかり報じられると不安になります。 |
仕事や家のことをちゃんとやっていける自信がない | 15.9 % | 「失敗したらどうしよう」が先に立つ様子。 |
「なりたい」理由 TOP3
理由 | 割合 | ひと言 |
---|---|---|
欲しいものが自由に買えるから | 26.0 % | 経済的自立はやっぱり魅力。 |
やりたい仕事に早く就きたいから | 21.6 % | “夢” がある子は背中を押されやすい。 |
勉強しなくてよいから | 19.4 % | テストからの解放を夢見る気持ちは分かります。 |
ポイント
- 子どもたちは 「自由」と「経済的自立」 に強い憧れを抱く一方、
- 「不安」や「自信のなさ」 がブレーキになっています。
―― 大人が “ワクワクして生きる姿” を見せることが、最大の処方箋なのです。
3. 大人が輝くカギは「自分を本気で喜ばせること」
子どもは大人を驚くほどよく観察しています。
小学校教員の友人によれば、特に高学年の女の子は先生がソリ滑りを“心から”楽しんでいるかどうかを一瞬で見抜くそうです。上辺だけの笑顔や形だけの行動はすぐに見透かされます。
だからこそ、まずは大人自身がワクワクできることに全力で取り組むことが大切です。
趣味でも学びでも仕事でも、自分を本当に喜ばせる時間を惜しまない——その“熱量”こそが子どもたちに「大人になるのも悪くないかも」と感じさせる最大のメッセージになります。
まずは大人=自分自身を最大に輝かせることがとても大切◎
まとめ 〜 未来を照らすのは“今日の背中”
子どもたちは 「大人って楽しそう!」 と感じた瞬間、“なりたくない” から “なりたい” へと舵を切ります。そのカギは 報道や制度ではなく、目の前の私たち大人の姿 にあります。
大人が輝けば子どもが輝く。子どもが輝かなければ未来は輝かない。
自分自身を本気で喜ばせる ことが大切◎
失敗も含めて楽しむ背中こそが、子どもたちへの最高のプレゼントです。
大人が輝く方法は無限大。大切なのは『どう輝きたいか』という思い。その具体的なアイデアは、ChatGPT にいくらでも相談できます。