「黄砂は体に悪そう。車も汚れるし。でも、黄砂って中国の砂漠の砂でしょう?なぜ健康に悪いんだろう?」といった疑問があると思います。
黄砂は北海道にも飛来する可能性があるので、しっかりと避けましょう。
黄砂はただの砂ではない
黄砂は黄河流域及び砂漠(ゴピ砂漠、タクラマン砂漠、モンゴル高原)等から西風によって運ばれた砂や土のことです。日本では西日本と日本海側に多いのですが、北海道にも飛散することがあるがあります。日本では2月~5月に黄砂は集中しております。
黄砂の問題点
日本まで数千キロも飛来してくる黄砂は、中国本土に降り注ぐ黄砂より粒子が小さく、中国の工業地帯の上空を通過する際に、大気汚染物質を吸着してきます。
中国大陸の砂漠地帯で採取した黄砂には含まれていない窒素酸化物や硫黄酸化物といった大気汚染物質が、日本に飛来した黄砂に多量に吸着されています。そのため、黄砂は人体への健康被害も引き起こすのです。
黄砂による被害
黄砂問題は、北東アジア地域の共通した問題です。発生源からの距離によって、その被害が違います。
黄砂が多い日は救急外来の受診が増えることがわかっております。呼吸器系疾患(特に子供と高齢者)、循環器系疾患(急性心筋梗塞、不整脈)、アレルギー疾患が有意に増えます。
黄砂の健康影響に関する疫学文献レビュー:2009 年-2018 年
黄砂を避ける←対策は花粉症と同じです
まずは黄砂が飛散しているか確認が必要です。気象庁やtwitterで情報発信されております。
家の中に持ち込まない
外出中に服などについた黄砂をできるだけ室内に持ち込まないことが大切。
玄関前で服や髪をはたくようにしましょう。またマスクをしていても、粒子の細かい黄砂はそれを通り抜けることがありますので、家にあがってからは、まずうがいをするようにしましょう。洗濯もできるだけ室内に干すことをおすすめします。手洗い・洗眼も大切です。
家ではできるだけ窓を開けない
黄砂が多く飛んでいる時には窓を開けないようにしましょう。換気が必要な時は、カーテンやレースをしっかりと閉め、短時間で空気を入れ替えるようにしましょう。
空気清浄機などを活用する
空気清浄機を活用しましょう。機器によって取り除ける微粒子に違いがあるので家電量販店で相談します。
掃除をする
黄砂を家に入れない努力をしても、少しは部屋に入ってしまいます。お掃除をして取り除きましょう。黄砂も花粉もとても軽いので掃除機をいきなりかけると舞い上がって拡散してしまいます。まずは拭き掃除をすることが大切です。
時間帯も大切です。ヒトが通り過ぎると舞い上がってしまうので、朝一番に掃除した方がよさそうです。
まとめ
黄砂はアレルギーや呼吸器疾患などを引き起こす可能性がありますが、まずは飛散しているかどうかの情報をしっかり集め、外出時のマスク着用や帰宅時の対策をしっかりしましょう。