今回は、「繰り返しの尊さ」についてお話します。
私たちは、新しいことを学ぶことに熱心です。しかし、同じことを何度も繰り返すことは、私たちにとって同じくらい重要です。
有名な哲学者であるアリストテレスは、「我々自身は繰り返し行っている行動により作られる。したがって、優秀さは行動ではなく習慣によるものだ。」と言いました。
つまり、良い習慣を繰り返すことが、私たちが望むような人生を実現するための重要な要素であるということです。
数は質を高める
繰り返し学ぶことによって、その内容をより深く理解することができます。同じことを繰り返しているようであっても、それぞれの回には微妙な違いがあります。
状況や環境が変化することで、新たな気づきや発見が生まれることもあります。また、繰り返すことによって、自分自身が何を重視し、どのようなアプローチを取るべきかをより深く理解することができます。
ぼくはスポーツジムに通い、トレーナーから栄養指導を受けています。その指導の大原則はいつも同じことの繰り返しです。しかし、日々のコンディションや状況によって受け止め方が変わってきます。
私たちの健康や体調は日々変化していますし、仕事や天候、食事や運動量、ストレスなどの要因も大きく影響しています。そのためその指導内容もその日の状況に応じて微妙に受け止め方が変わってきます。
仕事が忙しい日や疲れがたまっている日は、十分な栄養素を摂ることが難しく、そのような場合には、より栄養価の高い食材や、栄養素を補うサプリメントを摂る必要があります。また、運動量や体調によっても、摂取する栄養素や量が異なってきます。
自分自身のテンションや気分によっても指導の受け止め方が変わってきます。
同じことを何度も学ぶことで、深い理解を得られるだけでなく、応用力や実践力も身につけることができます。
また、同じことを繰り返し学ぶことで、自分自身の成長を感じることができます。何度も繰り返し練習することで、徐々に上達し、自信をつけることができます。
くり返すことが飽きる前に!対策とコツ
しかし、同じことを繰り返し学ぶということは、モチベーションが低下することがあります。同じことを何度も繰り返し学ぶと、飽きが来たり、つまらなく感じたりすることがあります。
外来で栄養士さんの栄養指導を受けて、もう理解できたから指導を受けなくてよいとおっしゃる患者さんが少なくありません。
確かにもう内容は理解されているのかもしれませんが、継続できずにお薬がどんどん増えてしまうこともあります。
そんなときは以下のような対策が効果的です。
学び方の変化を試す
同じことを繰り返し学ぶことに飽きた場合、学び方を変えてみることが効果的です。
例えば、栄養学の本や漫画を読んだり、Youtubeなどの動画をみることがおすすめです。
同じ内容であってもコンテンツが違うと新たな発見があります。
休憩をとる
同じことを繰り返し学ぶことに疲れた場合、休憩を取ることが大切です。
休憩を取ることで、リフレッシュし、再び学習に集中することができます。
目標を設定する
同じことを繰り返し学ぶことにモチベーションが低下する場合、自分自身に目標を設定することが重要です。
目標を設定することで、自分自身を励まし、モチベーションを高めることができます。
アウトプットをする
同じことを繰り返し学ぶことに飽きた場合、アウトプットをすることが効果的です。
例えば、自分自身でまとめを作成する、他人に教えるなどのアウトプットをすることで、学習内容を整理し、復習することができます。
ポジティブな気持ちを持つ
同じことを繰り返し学ぶことに飽きた場合、ネガティブな気持ちになってしまうことがあります。
しかし、ポジティブな気持ちを持つことが大切です。
例えば、自分自身が成長していることを認める、学習内容が理解できるようになったことを喜ぶなど、ポジティブな気持ちを持つことで、モチベーションを高めることができます。
さいごに
くり返しは、人間が何かを身につけるために欠かせない重要な要素の1つです。
何度も同じことを繰り返すことで、わたしたちはその内容をより深く理解し、より強固に記憶することができます。