
キングコング西野亮廣さんは芸人として絶頂期にありながら、自身の活動の軸足をテレビから抜くことを決意しました。
そして、その決断によって周囲から非難や罵倒を受け続けながらも、自分が生きていくと決めた道を突き進んできました。
西野さんのこのような奮闘や挑戦、そしてそれに対して立ち向かっていく姿勢が詰まった一冊です。
ぼくが一番共感したところは以下です。
西野さんがアメリカで個展を開くお金をクラウドファンディングで集めるときにそのリターンとして、「西野さんがオリジナルの絵を30万円で描く」を設定しました。
そのリターンを購入したのが、博多大吉さんです。そのときのエピソードです。
「西野君の絵を30万円で買えるチャンスは、これが最後で、まもなくキミは世間に見つかって、キミの絵は買えなくなる」
それから数年後。
大吉さんの言ったとおりになりました。
というより、大吉さんの言ったとおりになるように持っていきました。
そうしないと、「あの日の大吉さんの言葉が間違いだった」ということになるからです。その未来だけは迎えてはいけません。
まだ何者でもない自分に懸けてくれた人を、結果で否定するようなことだけはしたくなくて、僕は必死で大吉さんの期待に追いつきました。
ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある
西野さんは、自分に対して責任を持ち、自分の言動が人に与える影響を考えています。
彼は、大吉さんが自分に対して懸けてくれた期待に応えるため、自分の道を突き進んでいきました。
また、彼は大吉さんに対して負うべき責任を果たすため、自分自身に厳しく取り組んでいます。常に成長し続けようとします。
そして、彼が「あの日の大吉さんの言葉が間違いだった」という未来を迎えたくないと思う気持ちは、彼が自分に負うべき責任を感じているからでしょう。そのために滅茶苦茶な努力をするし、深く深く考えるし、想像するし、頭を下げてどぶ板営業もしています。
常に成長し続けようとする姿勢は、すごく学びになりました。