
はじめに
「また子どもが喉の痛みを訴えた…」「自分も何度も溶連菌にかかってつらい」――そんな不安やお悩みはありませんか?
本記事では、
- なぜ何度も感染してしまうのか
- 日常でできる具体的な予防方法
- 再感染したときの正しい対応策
について解説します。
溶連菌感染が繰り返す主な原因

異なる型(血清型)への再感染
溶連菌には多数の型があり、一度かかってできる抗体はその型だけに有効です。他の型に触れると再び発症します。
抗生剤の途中中断
症状が楽になると「もう大丈夫」と自己判断し服用をやめがちですが、体内に菌が残り再発や合併症のリスクが高まります。
無症状保菌者からの再感染
家族や同級生に自覚症状のない保菌者がいると、治っても再びうつされることがあります。
免疫力の低下
睡眠不足や過度なストレス、栄養バランスの乱れがあると、菌への抵抗力が弱まりやすくなります。
日常生活でできる予防対策
こまめな手洗い・うがい
帰宅時や食事前後に、流水と石けんできちんと洗いましょう。うがいもあわせて行うとより効果的です。
マスクの着用
人混みや家族に症状があるときはマスクで飛沫感染をブロック。外出先から戻ったら、新しいマスクに替えましょう。
換気・消毒の徹底
部屋をこまめに換気し、ドアノブやスイッチはアルコール消毒。タオルやコップは別々に使いましょう。
規則正しい生活習慣
バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動で免疫力を高めることが大切です。
扁桃腺摘出について

溶連菌感染や扁桃炎が頻繁に繰り返す、あるいは重症化する場合は、耳鼻咽喉科で扁桃腺の摘出手術を検討することがあります。
抗生剤で一時的に症状は改善しても、扁桃腺自体に炎症の原因が残りやすく、再発を繰り返してしまうためです。
扁桃腺を摘出することで、炎症の「元」を取り除き、再発率を大幅に下げられます。
再発時の対応と受診のポイント
抗生剤は最後まで飲み切る
医師の指示通り、必ず処方期間を守りましょう。
早めの受診と検査
喉の痛み・発熱があれば速やかに受診し、迅速検査で溶連菌かどうかを調べてもらいます。
家族そろっての検査も検討
繰り返し感染が多い場合は、無症状の保菌者がいないか調べることで再発を減らせます。
まとめ
溶連菌感染は「異なる型」「抗生剤中断」「保菌者」「免疫低下」が主な原因です。
手洗い・うがい、マスク、換気、生活習慣の見直し、そして抗生剤の飲み切りで、再発リスクを大きく減らせます。
今日からぜひ、できることをひとつずつ取り入れてみてください。