春の健診が始まり、いろいろな保育園や学校で健診を行っています。健診の場では大人しいお子さんもいれば活発なお子さんもいて、色々な表情のお子さんを見かけます。その中にとても表情の暗いお子さんがいて気になりました。
今日は「形直影端(かたちなおければ かげただし)」という言葉を紹介します。
形直影端(かたちなおければ かげただし)
「形直影端(かたちなおければ かげただし)」は禅語です。
姿勢が美しければ、その影もおのずから美しくなるという意味です。ここでいう「影」は、物理的な影ではなく、心や内面の表現として捉えられます。
この言葉は、外見や身なりを整えることが心の美しさにも繋がるということを表しています。
心が美しい人は、身なりや立ち振る舞いも通常は整っています。人は他人を見て、その人の振る舞いからその人の人間性を判断することがあります。
例えば、身なりが乱れていたり、無礼な態度をとっている人は、心の美しさに欠けていると感じられることがあります。
「形直影端」は、自分自身を美しく保つことが心の美しさにつながるということを教えています。外見や姿勢を整えることは、自己管理や自己啓発の一環とも言えます。
表情の暗かったあのお子さんは健診の場であって緊張したのかもしれませんし、現れたのがおっさん(=ぼく)であったことにガッカリした可能性もあるというお話でした。