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麻疹(はしか)から身を守るために知っておくべきこと!

皆さん、こんにちは!

最近、日本で麻疹(ましん、はしか)の発生が報告されています。麻疹は非常に強い感染力を持ち、飛沫感染、接触感染、空気感染のいずれかの経路で広がります。

今回は、麻疹について紹介し、予防策をお伝えします。

麻疹の症状進行と合併症について

麻疹にみられる融合する発疹

感染すると約10日後に熱や咳、鼻汁、めやになどで始まり、目の充血や口の粘膜の発赤などが目立ちます。口の中の粘膜に白いブツブツ(コプリック斑)が見られることもあります。

3日ほど経った頃、一旦熱が軽くなりますがすぐまた高熱となります。2回に分けて発熱がみられることは麻疹の大きな特徴の一つです。

その頃から発疹(ブツブツ)が出てきます。発疹は頭部から始まり次第に全身に広がります。一つ一つの発疹がくっついていきます。

発疹が出始めて3〜4日経つと熱は下がり、発疹は次第に黒ずんだ色に変わってきます。

肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症するといわれています。

麻疹の予防と対処:ワクチン接種と抗体検査について

残念ながら、麻疹に対する特効薬は存在せず、対症療法しかありません。

ですので、予防策が非常に重要です。

最も効果的な予防策は、ワクチン接種です。

麻疹の既往歴のない方は、2回のワクチン接種を受けているかを確認することが大切です。

今まで麻しんにかかったことが確実である(検査で麻しんの感染が確認された場合)場合は、免疫を持っていると考えられることから、予防接種を受ける必要はありません。

しかし、麻しんかどうか明らかでない場合はかかりつけの医師にご相談ください。

たとえかかったことがある人がワクチン接種をしても副反応は増強しません。

ワクチン接種歴がはっきりしない場合は麻しんの抗体価を測定する方法があります。

抗体検査を希望される場合は、最寄りの医療機関にご相談ください。当院でも実施可能です。 なお、抗体検査の費用は自己負担となります。

年代別:麻疹ワクチン接種の状況と免疫力について

麻疹のワクチン接種について、生まれた年代によって接種の状況が異なります。以下にそれぞれの年代について説明します。

1977年以前の方

麻疹のワクチン接種は1966年から始まりましたが、1978年になってからは定期接種となりました。

そのため、1977年以前に生まれた人の多くはワクチン接種を受けていない可能性があります。

ただし、この時代は麻疹にかかることが比較的多かったため、自然な感染によって生涯免疫を獲得している可能性が高いです。

1978年から2005年の方

この時代は麻疹のワクチンが1回の定期接種となっていました。

ただし、2007年に麻疹の大流行があり、その後の5年間、1990年から1999年生まれの人には追加のワクチン接種の機会が設けられました。

そのため、この時代に生まれた方であっても、追加のワクチン接種を受けている可能性があります。

ただし、追加接種を受けていない場合は、十分な免疫力を持っていない可能性があります。

2006年以降の方

この時代からは麻疹のワクチン接種が1歳と5〜6歳の2回の定期接種となりました。

したがって、この時代に生まれた方は、定期接種を受けていれば生涯免疫を獲得できると考えられます。

もし、麻疹にかかったことがない方は、母子手帳などで自身のワクチン接種の履歴を確認してください。

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