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発熱時の受診結果だけでは感染症を否定できない理由と注意点

最近、感染症が流行し、お子さんが発熱やその他の症状を経験することが増えています。

「保育園で発熱したと連絡を受けて、慌てて受診しました」といった受診が増えています。

しかし、発熱してすぐに受診しても検査陰性の結果や身体所見で問題がないといって、必ずしも感染症を否定できるわけではありません。

本日はその理由と留意点について説明します。

検査のタイミング

感染症の検査結果は、感染から一定期間経過した後により確実な結果が得られることがあります。

例えば、コロナウイルスの抗原検査は、感染から1~2日経過してから行われることが推奨されています。感染初期の段階ではウイルス量が限定的であるため、陰性の結果が出ることがあります。そのため、発熱直後の検査では感染を否定することはできません。当院でも繰り返し検査することで陽性と判明した例があります。

インフルエンザウイルスの検査についても同様です。症状が現れてから時間をおいてから行われることが一般的であり、初期の段階ではウイルスが検出されないこともあります。

症状の経過観察

ウイルス感染による症状は、時間の経過とともに変化することがあります。具体的な例として、発熱してから時間をおいて口の中に水泡ができるヘルパンギーナを取り上げます。

ヘルパンギーナは、主に幼児や小学生に見られる感染症で、口の中に水泡や潰瘍ができる症状を引き起こします。発熱が始まってから数日経過すると、口の中に水泡が現れることがあります。発熱だけでヘルパンギーナを否定することはできないのです。感染症の症状は個人によって異なる場合があり、水泡ができるまでに時間がかかることもあります。

発熱直後の検査結果や診断結果に過度に依存せず、症状の経過を適切に観察することが重要です。

もし症状が続く場合や悪化する場合は、医療機関に再度相談し、必要な検査や治療を受けるようにしましょう。

留意点とまとめ

発熱直後時の受診結果だけでは感染症を否定することはできないということがわかります。

感染症の疑いがある場合は、医療機関の指示に従いながら症状の経過を観察し、必要な検査や治療を受けることが重要です。

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