お子さんの成長は、親としての喜びだけではなく、気を付けるべき点も増えてきますよね。
特に食事!
『どんな食材を、いつからあげればいいの?』と悩むママ・パパも多いのではないでしょうか。
今回は、1歳未満の赤ちゃんに牛乳を与えることの注意点について解説します。
乳児が鉄欠乏になりやすい理由
乳児期後半になると、母体から受け継がれた鉄分が減少し、適切な離乳食が始まらないと鉄が不足する可能性があります。
特に母乳のみで育てている場合は注意が必要。母乳は鉄の吸収は良いものの、その含有量は少なく、急激に成長する乳児には鉄分が不足しがちです。
1歳未満の赤ちゃんに牛乳はなぜおすすめできないの?
簡単に言うと、牛乳に含まれるカルシウムとリンが鉄の吸収を妨げるためです。そして、鉄は赤ちゃんの健やかな成長にとって、とても重要な栄養素です。
鉄は体のさまざまな機能に必要なミネラルであり、特に赤血球の生成や酸素の運搬に欠かせない要素です。鉄欠乏は、免疫機能の低下や学習能力の減退など、子供の健康や成長に悪影響を及ぼす可能性があることがわかってきました。
つまり、この大切な時期に鉄の吸収を妨げる飲み物は、おすすめできないというわけです。
それなら、どのように対処すれば良いの?
心配する親御さんのために、「フォローアップ・ミルク」が推奨されます。
このミルクは、乳児の栄養バランスを考慮して作られており、通常のミルクや母乳とは異なる成分が配合されています。生後9か月頃から、必要に応じて使用することができます。
定期的な健診
また、牛乳を多く摂取している子供には、定期的な血液検査をして鉄の不足をチェックすることも推奨されています。
これにより、早期に鉄欠乏を検出し、適切な対処や食事のアドバイスを受けることができます。
1歳を過ぎた後の牛乳摂取
1歳を過ぎれば、少しずつ牛乳を導入しても問題ありませんが、1日の摂取量は400ml以下を目安にしてください。
赤ちゃんの成長は、本当にあっという間。食事のことで不安を感じることも多いと思いますが、しっかりと情報を知ることで、安心して赤ちゃんの成長を見守っていきましょう。今回の記事が、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。