
Q1. 風邪で声が枯れるって、そもそもどういう状態?
👩🦰オレンジさん:先生、「声が枯れる」ってどういう意味ですか?
🟢ミドリザウルス先生(以下、ミドリ先生):医学用語では 嗄声(させい) と呼びます。
👩🦰:嗄声……。のどの奥で何が起きているんです?
🟢:風邪を引くと 声帯の粘膜が赤く充血し、腫れて厚みが増しています。
👩🦰:腫れるだけで声が出しにくく?
🟢:ええ。その腫れが声の通り道を狭くしてしまうんです。
Q2. 声帯では具体的にどんな変化が起こっているの?

👩🦰:腫れた声帯はどう動くんでしょう?
🟢:腫れのため、声帯が中央でぴったり閉じなくなり、隙間ができます。
👩🦰:隙間…小さな穴みたいな?
🟢:まさにそれ。ふだんは2枚の薄いヒダがピタッと閉じて振動します。
👩🦰:健康なときは空気が漏れないんですね。
🟢:はい。でも、腫れて厚くなった声帯は “ふくらんだクッション” のように中央でぴたりと合わさらず、どうしても隙間が残ってしまうんだ。
Q3. 隙間ができると、なぜガラガラ声になるの?

👩🦰:隙間があると声はどう変わるんですか?
🟢:この隙間から空気が漏れるため、声がかすれたり、ガラガラしたりします。
👩🦰:穴の開いた笛みたいに?
🟢:そうそう。漏れた空気が雑音を混ぜ込むイメージです。
👩🦰:治るまでどのくらいかかります?
🟢:軽い急性喉頭炎なら 3〜7日 が目安。
👩🦰:咳が続くと悪化する?
🟢:はい。咳や大声で声帯が擦れると、むくみが長引きます。
👩🦰:まずは静かに過ごすのが大切ですね。
🟢:そのとおり。休ませることがいちばんの近道です。
🔑 まとめ ― 声枯れは「腫れ+隙間+空気漏れ」の三拍子
- 声帯の粘膜が赤く充血し、腫れて厚みが増す。
- 腫れで中央が閉じきらず、隙間ができる。
- 隙間から空気が漏れ、かすれ声・ガラガラ声になる。
仕組みがわかると対策も立てやすくなります。次回は「声を早く取り戻すセルフケア編」をお届けします。どうぞお楽しみに。お大事になさってくださいね!