
1️⃣ プロローグ:思いのほか多いインターネット中毒
「気づけば子どもが夜遅くまでスマホゲームをしている……」
「『もうやめなさい!』と注意するたびに大げんかになってしまう……」
クリニックの診察室でも、そんな声が絶えません。
インターネットやゲームは楽しさと引き換えに、睡眠・学習・家族関係に大きな影響を及ぼすことがあります。
この記事では、「ネット依存対策」 について解説していきます。
「うちも同じ!」と感じたら、ぜひ読み進めてくださいね。
◆豆知識
国立成育医療研究センターの調査では、小中高生のおよそ 5人に1人(19.8%) がネット依存傾向にあると報告されています。
2️⃣ ネット依存をキャッチ!🕵️♂️
👩🦰:「どんなふうにチェックすれば分かるの?」
🟢:インターネット依存度テストをやってみよう!
「インターネット依存」を提唱したアメリカのキンバリー・ヤング氏が作成したスクリーニングテストです。利用する機器は、パソコン、携帯電話、スマートフォン、ゲーム機などオンラインで使用するすべてを含みますよ。
ぜひ、みなさんでやってみてください!
3️⃣ 生活リズム SOS🚨
🟢:「とくに長期休みは昼夜逆転しやすいんです。睡眠・食事・外遊びの “3本柱” を意識しよう!」
◎昼夜逆転が続くと学校復帰のハードルが高くなる
◎ゲームや SNS の“ご褒美ホルモン”が学習意欲を低下させる
◎オンラインゲームのトラブルがきっかけで不登校になるケースも
🟢:夏休み直前です! 夜ふかし&スマホ漬けに要注意――“休みこそリズムキープ”、今から生活習慣を整えよう!
一度、リズムを崩すと立て直すことはほんとうに大変です。
4️⃣ 今日からできる3つの対策🥇
① 用事スイッチ
スマホに没頭しているときは、まず15分だけで終わるお手伝いを頼むのがコツ。短く区切れば「やり終えた達成感」が得られ、スマホから気持ちを切り替えやすくなります。
② 家族ルール共有
「夜9時以降はリビングで充電」など、タイミング・場所・時間を家族で一つ決めるだけでOK。大事なのは親も同じルールを守ること。「大人もやっているから自分もやれる」と子どもが納得しやすくなります。
③ スマホ以外の楽しみ
週に2〜3回でいいので、家族で先に予定を入れておきましょう。公園で30分のバドミントンや散歩、ボードゲームなど、身体や五感を使う遊びがおすすめ。予定を“先にカレンダーに書く”ことで実行率が一気に上がります。
★ポイント
「完璧にやろう」と思わず、まずは1つだけ実行してみて、できたら親子で褒め合う——その繰り返しが習慣化の近道です。
5️⃣ 困ったときの相談先ガイド📞
👩🦰:「家でも頑張ってみるけど、やっぱりうまく行かなかったら…?」
🟢:「そんな時は外部の専門窓口を上手に使いましょう!」
窓口・団体 | 主なサポート内容 | 連絡方法 |
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インターネット依存・ゲーム障害治療施設リスト (久里浜医療センター) | 全国の治療可能な医療機関を検索できる公式リスト | Webサイトから地域別に検索 |
依存症対策全国センター | 依存症全般(ネット・ゲーム含む)の相談窓口を紹介 | サイト内問い合わせフォーム |
MIRA-i ネット依存専門カウンセリング | 臨床心理士による予約制カウンセリング(オンライン可) | 電話:03-6882-0030(平日11:00-16:00) |
🔖 まとめ
- ネット依存は「気づき」が第一歩。
- 家庭での対策が難しいと感じたら、早めに外部窓口へ相談
今日できる小さな一歩を一緒に踏み出しましょう!