
目次
2025年、また来た…マイコプラズマ肺炎が流行中です
最近、長引く咳や発熱で来院される方の中に「マイコプラズマ肺炎」の方がチラホラ。
全国的にも2024年からまた増えはじめ、2025年の今もまだ高めの状態が続いています。
北海道でも同じく、今年の夏から目立ってきました。
マイコプラズマ肺炎ってなに?
名前はちょっと長いけど、いわゆる“細菌の一種”が原因の肺炎です。
- 咳がやたら長引く(1〜2週間以上)
- 熱は37〜39℃くらい
- 喉が痛かったり、体がだるくなることも
軽く済むこともありますが、学校や職場でうつることも多いので注意が必要です。
なんで今こんなに流行ってるの?
2016年以来の大流行だった2024年に続き、今年もまだ勢いが止まっていません。
当院でも夏になってから、毎週のように見つかっています。
実はちょっとやっかいな理由
治療には「マクロライド系」という種類の抗菌薬(クラリスロマイシンなど)を使うことが多いのですが…
全国的に半分以上が効きにくいタイプ(耐性菌)なんです。
だから、薬を飲んでも熱や咳がなかなか引かないこともあります。
当院でできる検査
喉の奥を軽くこすって粘液を採り、約15分ほどで結果がわかる迅速検査があります。
その場でマイコプラズマかどうかを確認できるので、治療をすぐに始めやすくなります。
自分や家族を守るためにできること
- 咳やくしゃみのときはマスク
- 手洗いはしっかり
- 「ただの風邪」と思って放置しない
- 家族の中に長引く咳の人がいたら要注意
さいごに
マイコプラズマ肺炎は、軽く済むこともあれば、しつこく長引くこともあります。
「なんか変だな?」と思ったら、無理せず早めに受診してくださいね。
この時期は、体も喉もお大事に🍵