
かなり寒くなってきました。冬用の布団や毛布を押し入れから引っ張り出した瞬間、なんか咳が止まらなくなった経験、ありませんか?
「あれ、風邪ひいたかな?」って思うじゃないですか。でも実は、風邪じゃないんですよ。
犯人は、布団に潜んでた「見えない粉」です。
結論から言います。
叩くな。干すだけで満足するな。吸え。
目次
なぜ冬布団で咳が増えるのか?
理由は単純です。ダニの死骸やフンが砕けた「粉」を吸い込むからなんですよ。
ダニって夏に爆増するんですけど、秋になると大量に死ぬんですね。で、その死骸が乾燥して砕けて、布団の中で5〜20ミクロンの微粒子(ダニ粉)になるわけです。
布団をバサッと広げた瞬間、その粉がふわっと舞い上がる → 気道が刺激される → 咳が出る。
冬布団、見た目はふかふかで優しそうなのに、たまに裏切ってきます。
「干す」「叩く」だけじゃ、実は取れてない
ここが重要なんですけど、このダニ粉って乾燥させて叩いて払ってもなかなか取れないんですよ。
しかも、高温乾燥機でダニ自体は殺せても、アレルゲンそのものは除去できないとされています。死骸は残りますからね。
つまり、最後に絶対必要なのは「吸う」こと。これに尽きます。
風邪との見分け方
「これ、風邪なのかダニ粉なのか分からん…」ってなりますよね。見分けるポイントがあります。
- 元気なのに咳だけ続く
- 布団に入った直後に咳が出る
- 夜〜明け方に咳が強くなる
- 冬布団を出してから症状が始まった
こんな感じなら、ダニ粉の可能性があります。
子どもが特にハマりやすい理由
お子さんがいる家庭、要注意です。
子どもって気道が細くて刺激に弱いので、少量のアレルゲンでも咳が長引きやすいんです。夜中の咳で寝不足になると、睡眠の質も落ちるし、日中もぐったりしちゃいますよね。
うちも経験したんで、わかります。
今日からできる対策
1)まず洗う
カバー、敷パッド、洗える布団はとにかく洗濯機へ。これ基本です。
2)乾かす
布団乾燥機で50℃以上の高温乾燥。ダニを殺すにはこれが効きます。
3)吸う(最重要)
ここが一番大事。ダニ粉は吸わないと取れないんですよ。
コツは「ゆっくり吸う」こと。
布団クリーナー(または掃除機)は、1m²あたり20秒かけましょう。布団1枚なら2〜3分はかけたいですね。
速く動かすと表面をなでて終わります。意味ないです。
※ちなみに、業者のクリーニング(丸洗い)の方が効率が良いって報告もあります。お金に余裕があれば、プロに任せるのもアリです。
注意:受診が必要なとき
こんな症状があったら、病院へ行ってください。
- 咳が長引く
- ゼーゼーする
- 呼吸が苦しそう
- 発熱やぐったりしている
- 咳のせいで食事や睡眠が崩れている
喘息や感染症の可能性もあるので、無理しないでくださいね。
まとめ:冬布団は「吸ってから使う」が強い
冬布団、めちゃくちゃあったかいですよね。幸せです。
でも、出し始めは一回「吸ってから使う」。これが大切です。
特にお子さんがいる家庭は、今すぐやってみてください。咳が減るかもしれません。
ではでは。