おとなの病気 子どもの病気

冬になると鼻水・くしゃみが止まらない…それ、体質のせいじゃありません

「春でもないのに、最近ずっと鼻水が出ている」
「雪が降る頃から、夜も鼻がつまって眠りにくそう」

冬になると、こんなお子さんの相談が増えてきます。
実はこれ、冬でもアレルギー性鼻炎が悪化することが、医学的にも分かってきています。


冬の空気が、鼻の中をいじめている

冬の空気には、鼻にとってつらい条件がそろっています。

・空気が冷たい
・とにかく乾燥している
・暖房でさらに乾く

鼻の中の粘膜は、本来「バリア」として働き、
ホコリやウイルス、アレルゲンが体に入るのを防いでいます。

ところが、寒さと乾燥でこのバリアが弱ると、

・くしゃみが出やすくなる
・透明な鼻水が増える
・鼻がつまる
・風邪をひきやすくなる

といった症状が起こりやすくなります。

その原因は、寒冷・乾燥刺激であることがほとんどです。


アレルギー体質の子は「刺激に敏感」

アレルギー性鼻炎のあるお子さんは、
花粉やダニだけでなく、

・冷たい空気
・乾いた空気
・強いにおい

といったアレルゲンではない刺激にも反応しやすい状態です。

そのため冬は、
「風邪じゃないのに鼻水が続く」
「薬をやめるとすぐ悪化する」
ということが起こりやすくなります。


今日からできる、冬の鼻対策

難しいことはありません。
ポイントは「鼻を乾かさない・刺激を減らす」ことです。

室内の乾燥対策

・湿度は 30〜50% を目安に
・加湿器がなければ、濡れタオルを干すだけでもOK

鼻を洗ってリセット

・生理食塩水での鼻洗浄は、
 アレルゲン・乾燥対策の両方に効果的
・痛くないタイプを選びましょう

つらい時は、我慢しない

・症状が続く場合は、
 点鼻薬(ステロイド)や抗ヒスタミン薬がとても有効
・「ひどくなってから」ではなく、
 悪くなりそうな時期に早めに使うのがコツです


鼻が楽になると、毎日が変わる

鼻が通るだけで、
眠りも、集中力も、笑顔も変わります。

「鼻水くらいで受診していいのかな?」
そう思った時こそ、気軽に相談してください。


-おとなの病気, 子どもの病気

おとなとこどもの健康ノートをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む