子どもの病気

「様子見でいい?受診すべき?」迷ったときの判断を助けるアプリ

年末年始、いちばん困るのは「判断」

休日や夜間、年末年始。
かかりつけ医が休みのときに限って、子どもは体調を崩します。

発熱、嘔吐、鼻血、頭をぶつけた…。
そんなとき、真っ先に浮かぶのはこの疑問ではないでしょうか。

「今すぐ病院に行くべき?」
「朝まで様子を見ても大丈夫?」

誰かに聞ければいいけれど、簡単には相談できない。
迷っているうちに、不安だけがどんどん大きくなる。
実際、こうした場面は年末年始にとても多くなります。

でも、判断の目安が一つあるだけで、安心は大きく変わります。

このアプリは、判断を助けるためのものです

今回紹介したいのは、
状から子どもの受診の目安を調べられる医療情報アプリです。

最初に大事な前提をお伝えすると、
このアプリの目的は受診を減らすことではありません

目的は、
「本当に必要な受診につなげること」です。

実際、研究でも
このアプリを利用した保護者のほうが、
「緊急性の高い状態での受診」が多かった、
という結果が報告されています。

医療現場の感覚とも、よく合っています。

このアプリでできること

使い方はとてもシンプルです。

症状から検索でき、
たとえば
発熱、鼻血、嘔吐・下痢、けいれん、火傷、誤嚥、頭をぶつけた、など
日常でよく遭遇する症状が網羅されています。

それぞれの症状について、

  • 家庭でできる対応
  • 様子を見てよいサイン
  • 医療機関を受診する目安
  • すぐ受診すべき危険なサイン

といったことが整理されて書かれています。

救急車を呼ぶべき状況も明記されており、
心肺蘇生の方法、予防接種スケジュール、
子育て相談窓口や防災の備えまで確認できます。

すべてを覚える必要はありません。
困ったときに開けることで安心感が得られると思います。

実際の使い方イメージ

このアプリは、
👉 公式サイト「教えて!ドクター」

から、誰でも無料で利用できます。

スマートフォンにダウンロードしておけば、
「今まさに困っている症状」が出たときに、すぐ確認できます。

あとは何かあったときにアプリを開いて症状を選ぶだけ。

中身を読むことによって「家庭での対応」、「様子を見てよいサイン」、「受診の目安」を一つずつ確認できます。

自分で無理に決断するのではなく、
判断を助けてもらう感覚に近いアプリです。

まとめ|迷ったら、まずダウンロードしてほしい

年末年始は、
症状そのものより「迷う時間」が一番つらい時間です。

このアプリがあると、判断の目安がわかり、必要な受診につながることができます。

ぜひ、体調を崩す前に。
事前にダウンロードしておくことをおすすめします。

  • この記事を書いた人

小林 俊幸

【この記事を書いた医師】 南22条おとなとこどものクリニック 院長 小児科・総合内科 この記事は、札幌市で日常診療を行っている医師が、 診察室でよく受ける質問をもとに執筆しています。

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