
2026年4月から、高齢者(65歳以上)の肺炎球菌ワクチンの定期接種で使うワクチンが変わる予定です。これまでの ニューモバックス(PPSV23) から、プレベナー20(PCV20) に切り替わります。
当院でも65歳以上の方の肺炎球菌ワクチン接種を実施しており、この変更について分かりやすくお知らせします。
まず、用語の確認
- PPSV23:ニューモバックス®、23種類の肺炎球菌の型に対応する「多糖体ワクチン」です。高齢者の定期接種として長く使われてきました。
- PCV(結合型ワクチン)
肺炎球菌の莢膜(きょうまく)成分に「キャリアタンパク」を結合させたワクチンです。免疫細胞の一部(T細胞)も関与する免疫記憶ができるため、より長く免疫が維持される特徴があります。 よく使われるPCVの種類:- PCV13:プレベナー13®
- PCV15:バクニュバンス®
- PCV20:プレベナー20® → 今回の変更対象
- PCV21:キャップバックス® → 任意(自費)接種の選択肢
数字(13, 15, 20, 21)はカバーする肺炎球菌の型数で、数字が大きいほど多くの型を対象にできます。
2026年4月からの変更点
現状(〜2026年3月)は、高齢者の定期接種に使われるワクチンは ニューモバックス(PPSV23) です。
2026年4月からは、
- 小児・高齢者ともに
プレベナー20(PCV20)が定期接種として使用
→ 肺炎球菌ワクチンの免疫効果が長く続く方向へ変更されます。
この変更により、再接種(5年ごと)という考え方が基本的に不要になると期待されています。
札幌市の公費負担について
国の方針としてはPCV20へ変更される方向ですが、自治体ごとの公費負担(定期接種として使えるか、自己負担額など)の詳細は札幌市から正式な発表を待つ必要があります。現時点では確定情報が出ていませんので、改めて札幌市からの通知・ホームページの更新をご確認ください。
どのように考えればよいか
- まだニューモバックス(PPSV23)の接種を受けていない方
→ 2026年4月以降、PCV20としてのワクチン接種が定期接種になる可能性が高いです。 - 既にニューモバックスを接種済の方
→ 任意(自費)でPCV20やPCV21を1年程度あけて接種することも選択肢です。 - 任意接種としての選択肢
→ PCV21(キャップバックス®) は型数が21価で、特定の高齢者で問題となりやすい型をより多くカバーするという特徴がありますが、定期接種化については現時点では未定です。
まとめ
- 2026年4月から高齢者の肺炎球菌ワクチン「定期接種」が プレベナー20(PCV20) に変更される方向です。
- 札幌市での公費負担・自己負担額等の制度詳細は、自治体発表を注視して下さい。
ご不明点や接種のご相談は、当院までお気軽にお尋ねください。