
最近、診察室で「先月A型で大変な思いをしたのに、また熱が出て調べたら今度はB型だった…」とショックを受けられる患者さんが増えています。
「一度かかったら、今シーズンはもう安心!」と思いたいところですが、実はインフルエンザに1シーズンで2回かかることは、珍しいことではありません。
なぜ2回もかかってしまうの?
理由は、インフルエンザA型とB型は、まったくの「別物」だからです。
- 免疫のバトンタッチができない: A型にかかって体が作り出した「対抗策(免疫)」は、残念ながらB型には通用しません。野球の練習をいくら頑張っても、サッカーが急に上手くならないのと同じで、体にとってはまた新しい敵との戦いになるのです。
- 流行の波が入れ替わる: 例年、冬の入り口にはA型が猛威をふるい、春が近づくにつれてB型が流行し始めるという「二段構え」の流行パターンが多く見られます。ちょうど今の時期は、そのバトンタッチのタイミングなのです。
「2回目だから軽い」とは限りません
「一度経験したから、次は軽く済むかな?」と思われがちですが、ウイルスが違えば症状の出方も変わります。2回目でもしっかり熱が出たり、体力を消耗したりすることもあります。
「一度かかったからもう無敵!」と油断せず、手洗いやうがいなどの基本の予防を、もう一踏ん張り続けていきましょうね。
もし「またあの嫌な予感がする…」という時は、無理をせず早めにご相談ください。一緒にこの流行の波を乗り越えていきましょう!