📅 2026年5月22日 (0日前に公開)

公園で遊ぶ子どもを見ながら、ふと手が止まる。
「日焼け止め、さっき塗ったけど……足りてるかな」
「でも、塗りすぎも体に良くないって、どこかで見た気がする」
そんな小さな迷い、ありませんか。
夏が近づくと、診察室でもこんな声をよく聞きます。
「結局、日に当てた方がいいんですか? それとも避けた方がいいんですか?」と。
目次
「浴びすぎ」も「避けすぎ」も心配。それ、自然な迷いです
スマホを開けば、正反対の情報が並んでいます。
「子どもはしっかり日焼け止めを」という声。
かと思えば「日光に当てた方がいい」という声。
どちらも見てしまうと、何が正解か分からなくなりますよね。
迷ってしまうのは、あなたが子どものことを真剣に考えている証拠です。
同じ迷いを、診察室でもたくさんのお母さんからうかがいます。
あなただけではありません。
太陽の光には、"二つの顔"があります
結論から言うと、紫外線は「悪者」でも「味方」でもありません。
どちらの顔も持っているのです。
強すぎる顔のとき。
肌にはシミやシワ、長い目で見ると皮膚がんのリスク。
目にも負担がかかり、アトピーが悪化することもあります。
でも、ちょうどいい顔のとき。
体の中でビタミンDが作られ、骨を丈夫にしてくれます。
育ちざかりの子どもにとって、これは大切なはたらきです。
強い味方ほど、ほどよい距離が大事。
太陽の光も、それと同じです。
※ 近年は、適度な日光やビタミンDが、アレルギーなどと関わるのではという研究も進められています。ただし「これだけで防げる」と言えるほどはっきりした段階ではないので、過度な期待はせず、参考程度に考えておくくらいがちょうどよいと思います。
だから、目指すのは「ゼロ」じゃなく「ほどほど」
紫外線を完全にシャットアウトするのは、現実的ではありません。
そして、その必要もありません。
大事なのは「浴びすぎないように、少し調整する」こと。
0か100かではなく、その間のちょうどいいところを探していきましょう。
今日からできる、3つの"ほどよい"対策
① いちばん強い時間帯は、少し控えめに
紫外線がもっとも強くなるのは、だいたい10時から14時ごろ。
この時間の長い外遊びを、ほんの少し控えるだけでも十分です。
朝や夕方に時間をずらすのも、いい方法ですね。
② 帽子・日陰・服を、味方にする
つばの広い帽子をかぶる。
日陰を選んで遊ぶ。
光を反射しやすい、白っぽい服を着る。
道具に頼れるところは、どんどん頼って大丈夫です。
③ 日焼け止めは"味方"にできます
「子どもに塗っていいの?」と心配される方は多いです。
結論、子ども用のやさしい日焼け止めは、上手に使って大丈夫です。
順番で考えると、迷いません。
まずは帽子と日陰。そのうえで、足りないところに日焼け止め。
塗ったあとは、お風呂で石けんを使って、やさしく洗い落とせばOKです。
「完璧」じゃなくて、大丈夫
毎日きっちり、すべてを守ろうとすると、疲れてしまいます。
塗り忘れた日があっても、帽子を忘れた日があっても、大丈夫。
大切なのは、神経質になりすぎないこと。
「ほどよく付き合う」くらいの気持ちが、いちばん長く続きます。
まとめ
● 太陽の光は、浴びすぎても避けすぎても気になるもの
● 目指すのは「ゼロか100か」ではなく「ほどほど」
● 強い時間帯を控える・帽子や日陰・日焼け止め、の合わせ技で十分
● 完璧を目指さなくて、大丈夫
診察室から
「うちの子に日焼け止めって、使っていいの?」
「この肌の赤み、日光のせいかな?」
そんな小さな疑問も、診察室でよくご相談を受けます。
気になることがあれば、気軽に声をかけてくださいね。
夏の健康の話題も、これからブログで少しずつお届けしていきます。
参考:環境省「紫外線環境保健マニュアル」ほか


