「僕と睡眠離婚してください」…睡眠科学の第一人者がパートナーと寝室を別にしたワケ
「睡眠科学」の第一人者である、米国カリフォルニア大学バークレー校のマシュー・ウォーカー博士が、パートナーと別々の部屋で寝る「睡眠離婚」を実践していることを知って驚きました!睡眠離婚とは離縁という意味ではなく、眠るときだけ部屋を別にすることです。
ぼく自身はいまパートナーと3歳の子どもと三人で夜は寝ております。
別のカップルがパートナーと別々に寝ていると聞くと、「このふたり、ほんとうにうまくいっているの?」とはちょっと思っていました。関係がうまくいっていたら、同じ部屋で寝るはずじゃないかな。
でも、それは科学的には最悪の提案でした。
睡眠不足とカップルの関係、睡眠離婚の重要性と注意点
マシュー・ウォーカー博士は、研究の結果から睡眠不足がカップルの関係に悪影響を与えることをつきとめました。そして、彼自身が自分たち夫婦の関係を良好に保つために「睡眠離婚」という形を取っているそうです。
具体例はあげられいないのですが、おそらくは夫婦の間で、「どちらかが寝相が悪い」、「いびきをかく」、「はぎしり」、「寝言を言う」といったことが原因で、もう一方が眠れないということでしょう。
当クリニックにも、夫あるいは妻のいびきがあることから睡眠時無呼吸症候群を受診される方がいらっしゃいます。治療によっていびきが改善し、パートナーの睡眠不足が解消されることをみることがあります。
睡眠不足のカップルは、身体的にも精神的にも親密になれないそうです。カップルの関係が良好だからこそ、これからも良好であり続けるために「睡眠離婚」を選択することが大切です。
もし、パートナーと一緒にいることで睡眠不足になっている方は勇気をもって話し合ってみてください。「睡眠離婚」を提案してください。
ただ、「睡眠離婚」がすべての人に効果的だというわけではなく、一緒に寝た方がぐっすり眠れるというカップルもいて、睡眠にははっきりとした個人差があると強調しております。