内科&小児科

スマホからのブルーライトがダメな訳

みなさんは眠る前にスマホを触っていませんか?ステイホームでスマホをいじる時間が増えていると思います。

スマホは「情報の無限の泉」です。世界中の超エリート達が一般人を虜にさせるために日夜努力をし続けてアプリやデバイスを開発し続けています。ちょっとやそっとではその魅力から抗うことは難しい!

そのスマホからは大量のブルーライトが発せられていることは知っていますか?液晶テレビ、LED照明、太陽光にもブルーライトが含まれています。

ブルーライトは日常にありふれているいますが、健康被害を引き起こすことがあるので注意が必要です。

ブルーライトのことをあまり知らない方もいると思うので、その健康被害をまとめました。

ブルーライトによる健康被害

目への影響

ブルーライトは、ヒトの目で見ることのできる光=可視光線の中でも、もっとも波長が短く、強いエネルギーを持っており、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達します。

加齢黄斑変性や白内障、眼精疲労やドライアイ(VDT症候群)を引き起こす可能性があります。

DVT症候群

パソコンや携帯電話、さらにはスマートフォンやタブレット端末など、さまざまな「表示機器」=「VDT(Visual Display Terminal)」を長時間使うことによって起こる病気です。

厚生労働省のガイドラインでは「1時間のデジタルディスプレイ機器作業を行った際には、15分程度の休憩を取る」ことが推奨されています。

ブルーライトは体内時計をくるわせる

ブルーライトは、睡眠ホルモンである「メラトニン(眠たくなる作用)」の分泌を抑制し入眠困難にします。日没後のブルーライトは要注意です。

夜中のスマホやゲームをすることで朝なかなか起きられずに生活リズムが崩れていく方はまれではありません。

逆に、朝に十分な太陽光のブルーライトを浴びて、しっかり覚醒することで体内時計をしっかりと安定すると言われております。日中の疲労や眠気を改善する効果があると言われています。

ブルーライトカットメガネを眠前3時間使用することで睡眠の質が改善されたという研究もあります。

メタボリックシンドロームへの影響

ブルーライトによって体内時計が乱れると、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが低下し、糖尿病のリスクを高めます。

また、朝、太陽の光を浴びて副交感神経が高まると血圧が上昇し、夜になると血圧が低下するといった、血圧のリズムにも乱れが生じます。

体内時計の乱れによって、体温や血圧、血糖値、ホルモンのリズムに影響し、糖尿病や高血圧、心筋梗塞といったメタボリックシンドロームのリスクを高めると言われております。

発がんへの影響

夜間勤務の多い看護師や国際線の乗務員のように、体内時計が乱れやすい職場で働く女性の場合、乳がんの発生率が高いことがわかっています。

2007年には、WHOの関連機関である国際がん研究機関(IARC)が「体内時計を乱す交代勤務」を、「おそらく発がん要因」である認定しております。

ブルーライト対策

情報機器を用いたお仕事をされている方には『情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン』が参考になります。パソコンやタブレット、スマホを使用して仕事をしている方が対象です。

環境を整えたり、姿勢に対する配慮などが求めれております。

 健康被害を考えるならスマホを控えるかNight Shift

寝る前はスマホを見ないようにするのが確実ですが、iPhoneでいうとNight shiftを設定するとブルーライトをカットしてくれます。iPhoneであれば、手動でまたは時刻を指定して自動切り替えできるほか、日の出と日の入りを推測して自動的に切り替えることも可能ですよ。

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