「え?赤ちゃんのうんちが緑色に...」そんな経験をしたママは少なくないはず。突然の変化に驚いて、不安になってしまうのも無理はありません。
でも、ちょっと待って!実は、赤ちゃんの緑色便は珍しいことではないんです。
今回は、緑色便の原因や注意点について、わかりやすく説明していきます。
赤ちゃんの緑色便、なぜ起こるの?
まず、知っておきたいのが便の色の仕組みです。通常、便を茶色くしているのは「ビリルビン」という胆汁色素。これが腸内細菌の働きで変化して、最終的に茶色の便になります。
では、なぜ緑色になることがあるのでしょうか?主な理由は以下の通りです:
- 便の腸内滞在時間が長い:お腹の中に長くいると、ビリルビンが酸化して緑色に変化します。
- ガスが多い:これも酸化を促進させる原因になります。
- 腸内細菌のバランス変化:ビフィズス菌や乳酸菌、大腸菌などの働きで色が変わることも。
- 腸内のpH(酸性度)の変化:これも便の色に影響を与えます。
- 母乳の影響:ママが葉緑素(クロロフィル)を含む野菜をたくさん食べると、母乳を通じて赤ちゃんの便が緑っぽくなることも。
緑色便、心配する必要はある?
結論から言えば、ほとんどの場合心配ありません。
赤ちゃんが機嫌よく過ごしていて、ほかに気になる症状がなければ、緑色便だけを理由に心配する必要はないのです。
ただし、以下のような場合は要注意です:
- 赤い便:トマトをつぶしたような赤い便は、腸からの出血の可能性があります。
- 黒い便:タール状の黒い便も、上部消化管からの出血が疑われます。
- 白い便:新生児期の場合、胆道閉鎖や胆道狭窄の可能性があります。それ以降でも、激しい下痢を伴う白い水様便はウイルス性感染症の疑いがあります。
これらの色の便が出た場合は、医療機関に相談しましょう。赤ちゃんも不機嫌になっているはずです。
まとめ:緑色便、慌てずに冷静に対応しよう
赤ちゃんの緑色便、驚くのは当然ですが、ほとんどの場合は心配ありません。大切なのは、便の色だけでなく、赤ちゃんの全体的な様子を見ること。機嫌が良く、食欲もあるなら、緑色便は赤ちゃんの成長過程でよくある現象だと考えてOKです。
もし不安が続くようでしたら、医師に相談してください。赤ちゃんの健やかな成長を一緒に見守っていきましょう。