
悩んでいるのはあなただけじゃありません
- 62%の保護者が「わが子の好き嫌い」に頭を抱えている──2024 年の全国調査データです。(sndj-web.jp)
- でも朗報! 食べる場所・道具・流れをほんの少し変えるだけで、野菜や総摂取量が 15〜30%増えたという研究が複数報告されています。(pmc.ncbi.nlm.nih.gov, pmc.ncbi.nlm.nih.gov)
つまり「味覚」よりも “環境の仕掛け” が食べる力を大きく左右する──これが今の栄養学の共通認識です。
おうちでできる4つの環境ワザ

道具と流れをほんの少し変えるだけで、“食べる力”はグンと伸びる可能性があります。
STEP | 具体的にやること | 効果のワケ |
---|---|---|
① 子どもサイズの食卓 | テーブルは肘より約5 cm低く。直径15 cmの軽い皿&150 mLコップを常備。 | 手が届きやすくなると自然にひと口が増え、総摂取量+15%。 |
② 自分で盛るコーナー | 5 gだけ盛った小皿を6枚並べ、トングで〈選ぶ→盛る〉を体験。 | 「自分で選んだ!」という達成感で完食率アップ。 |
③ 五感ウォームアップ | 食前3分、皮むき・におい当て・野菜スタンプで“さわる・かぐ”。 | 初見食材への警戒心が下がり、チャレンジしやすく。 |
④ パパママもチャレンジ | 週1回、家族全員で新しい食材を一口試す。感想はポジティブに。 | 大人のモデル行動が子どもの野菜摂取を後押し。(pmc.ncbi.nlm.nih.gov) |
コツ:「今日はうまくいかなかったな」と思っても大丈夫。まずは“楽しい雰囲気”を守ることが最優先です。
それでも行き詰まったら
- 神奈川県立こども医療センターでは、対面に加えて オンライン診療 も実施(主に4歳未満対象、紹介状なしで可)。医師・栄養士・言語聴覚士がチームでサポートしてくれます。(sndj-web.jp)
- 「成長曲線が落ちてきた」「食卓がストレスになっている」と感じた時点で、相談すると安心です。
今日からできる“最初の一歩”
- テーブルの高さを子どもの肘−5 cmに合わせる。
- 夕食の皿に苦手食材を5 gだけのせ、子どもに自分で盛ってもらう。
- パパママも一緒にその食材を一口チャレンジ。
小さな仕掛けでも、続ければ「食べる力」は必ず伸びます。
焦らず・比べず・楽しみながら、今日の食卓から試してみてくださいね。