🔄 最終更新日: 2026年7月24日
📅 2026年3月12日 (4ヶ月前に公開)

健康診断の結果に「要再検査」や「要精密検査」と書かれていると、不安になりますよね。
「何か大きな病気があるのでは」
「すぐに病院へ行った方がよいのか」
「何科を受診すればよいのか」
結果票を見ながら、迷ってしまう方も多いと思います。
ただし、「要再検査」や「要精密検査」は、病気が確定したという意味ではありません。
結果をもう一度確認したり、異常の原因を詳しく調べたりする必要がある、という案内です。
そして、診察室で意外に多いのが、「健診で引っかかりました」と来院したものの、どの項目を指摘されたのかをご本人が確認していないケースです。
健康診断の結果票には、指摘された項目、判定内容、受診時期、受診先の案内など、大切な情報が書かれています。
まずは結果票を手元に用意して、自分がどの項目を指摘されたのかを確認しましょう。
この記事では、健診で「要再検査」や「要精密検査」と判定されたときに確認すること、受診先の選び方、受診時に準備するものを順番に説明します。
まずは健康診断の結果票を確認しましょう
「健診で引っかかった」という情報だけでは、どの検査が必要なのかを判断できません。
受診する前に、結果票の次の部分を確認してください。
・どの検査項目を指摘されたのか
・「要再検査」か「要精密検査」か
・いつまでに受診するよう書かれているか
・受診する診療科や医療機関が指定されているか
・紹介状や画像データが同封されているか
結果票に受診先や受診方法が書かれている場合は、原則としてその案内に従いましょう。
医療機関を受診するときは、健康診断の結果票を必ず持参してください。
過去の健康診断の結果が手元にある場合は、以前の数値や画像との変化を確認できるため、一緒に持参すると診察に役立ちます。
2. 期限を守って再検査を受ける
「忙しいからあとで」と後回しにすると、期限を過ぎたり、用紙をなくしたりしがちです。カレンダーに「再検査」と書く、スマホのリマインダーに入れるなど、忘れない工夫をしておきましょう。
再検査は、「本当に治療が必要か」「経過を見るだけでいいか」を判断するためのものです。早めに受けることで、必要なら早く対処できます。
どの診療科を受診すればよい?
受診先は、指摘された検査項目によって異なります。
結果票に診療科や医療機関が指定されている場合は、その案内を優先してください。
指定がない場合は、次の表を目安にしてください。
| 指摘された項目の例 | 主な相談先 |
|---|---|
| 血圧・血糖・脂質 | 内科、かかりつけ医 |
| 尿検査・腎機能 | 内科、必要に応じて腎臓内科・泌尿器科 |
| 貧血 | 内科 |
| 肝機能 | 内科、消化器内科 |
| 心電図 | 内科、循環器内科 |
| 胸部レントゲン | 呼吸器内科、指定された医療機関 |
| 胃のバリウム検査 | 消化器内科、内視鏡検査に対応した医療機関 |
| 便潜血検査 | 消化器内科、大腸内視鏡検査に対応した医療機関 |
| 乳がん検診 | 乳腺外科、乳腺専門の医療機関 |
| 子宮頸がん検診 | 婦人科 |
| 脳ドック | 脳神経外科、脳神経内科など結果票で指定された診療科 |
必要な検査は、健診結果や診察内容をもとに医師が判断します。
「CTを受けたい」「MRIを受けたい」と、ご自身で検査の種類を決める必要はありません。
血圧・血糖・脂質などを指摘された場合
血圧・血糖・脂質・尿検査・貧血などの再検査は、多くの場合かかりつけのクリニックで対応できます。当院でも、そうした項目の再検査や、結果に応じた生活指導を行っています。健診の用紙を持参いただければ、その場で「次に何をすればよいか」も一緒に整理しますので、まずはお気軽にご相談ください。
胸部レントゲンで異常を指摘された場合
胸部レントゲンで影や結節などを指摘された場合は、過去の画像と比較したり、必要に応じて胸部CTなどの検査を行ったりします。
すべての方に最初からCTが必要とは限りません。
ただし、結果票に呼吸器内科やCT検査が可能な医療機関を受診するよう書かれている場合は、その指示に従ってください。
日本呼吸器学会も、過去の胸部レントゲンとの比較や再撮影を行い、その結果に応じてCT検査などを行うと説明しています。
胃のバリウム検査で異常を指摘された場合
胃のバリウム検査で「要精密検査」と判定された場合は、消化器内科や胃内視鏡検査に対応している医療機関を受診します。
結果票に受診先が指定されている場合は、その案内に従ってください。
健診結果の内容によっては、胃内視鏡検査などが検討されます。
便潜血検査が陽性だった場合
便潜血検査は、2回のうち1回だけ陽性だった場合でも、精密検査の対象になります。
「痔があるから」「もう1回は陰性だったから」と自己判断して、受診しないのはおすすめできません。
精密検査として、一般的に大腸内視鏡検査が検討されます。
便潜血検査をもう一度受けて確認するのではなく、消化器内科や大腸内視鏡検査に対応した医療機関へ相談してください。
再検査や精密検査はいつまでに受ける?
結果票に「1か月以内」「3か月後」などの受診時期が書かれている場合は、その期限に従ってください。
「仕事が落ち着いてから受診しよう」と考えているうちに、数か月たってしまうことがあります。
結果票を確認した時点で、受診日を決めておくと忘れにくくなります。
スマートフォンのカレンダーやリマインダーに登録しておくのもよい方法です。
再検査や精密検査は、本当に治療が必要なのか、経過観察でよいのかを判断するために行います。
早めに確認することで、治療が必要な場合も次の対応へ進みやすくなります。
症状がある場合は期限を待たずに相談してください
結果票に書かれた受診時期にかかわらず、強い症状がある場合は早めに医療機関へ相談してください。
胸の痛み、息苦しさ、血便、黒い便、強い腹痛、意識の異常、手足の動かしにくさなどがある場合は、健診の再検査としてではなく、現在の症状について医療機関へ連絡してください。
症状が急に現れた場合や強い場合は、救急受診が必要になることもあります。
受診するときに準備するもの
再検査や精密検査を受けるときは、次のものを準備してください。
・健康診断の結果票
・紹介状がある場合は紹介状
・健診時の画像データや検査資料
・過去の健康診断の結果
・お薬手帳
・健康保険証またはマイナ保険証
・家庭血圧など、自宅で記録している数値
特に大切なのが、健康診断の結果票です。
結果票がないと、どの項目を指摘されたのか、どの程度の異常だったのか、以前と比べて変化しているのかを確認しにくくなります。
結果票を紛失した場合は、健診を受けた医療機関や勤務先の担当部署へ、再発行できるか確認してください。
食事を抜いて受診した方がよい?
血糖や脂質などの検査では、食事の影響を受ける場合があります。
ただし、再検査の内容によって準備は異なります。
結果票や予約時の案内に「絶食」「朝食を取らない」などの指示がある場合は、その指示に従ってください。
指示がない場合は、自己判断で食事を抜かず、受診する医療機関へ事前に確認しましょう。
いつもの薬は飲んでもよい?
服用中の薬を自己判断で中止しないでください。
検査前の服薬について指示がある場合は、その案内に従います。
分からない場合は、受診する医療機関へ事前に確認してください。
当院で対応できる健診後のご相談
当院では、血圧、血糖、脂質、尿検査、貧血など、内科領域の再検査やご相談に対応しています。
健診結果を確認したうえで、追加の検査が必要か、生活習慣の見直しで経過を見られるか、専門医療機関を受診した方がよいかを一緒に整理します。
胸部レントゲン、胃のバリウム検査、乳がん検診などで専門的な精密検査が必要な場合は、結果に応じた医療機関への受診をご案内します。
受診する診療科が分からない場合も、健康診断の結果票をご持参のうえご相談ください。
健診結果は、怖がりすぎず、放置しないことが大切です
「要再検査」や「要精密検査」と書かれていても、それだけで病気が確定したわけではありません。
再検査を受けた結果、治療の必要がないと分かることもあります。
一方で、症状がない段階で異常に気づき、早めに対応できることもあります。
まずは結果票を確認してください。
そして、指摘された項目と受診時期を把握し、必要な医療機関を受診しましょう。
健診で血圧、血糖、脂質、尿検査、貧血などを指摘された方は、当院でもご相談いただけます。
受診の際は、健康診断の結果票と、お持ちの方はお薬手帳をご持参ください。


