おとなの病気

「眠れない」は年齢や気合の問題じゃない― 体からのサインとしての不眠

「眠れない」は、よくある。でも、軽い問題じゃない。

「最近、寝つきが悪い」
「夜中に何度も目が覚める」
「子どもが寝たあとも、頭が休まらない」

こんな声、本当によく聞きます。
実際、日本では5人に1人が睡眠に悩みを抱えているとも言われています。

だから、不眠は珍しくありません。
でも同時に、放っておいていい問題でもありません。
ここが、今日いちばん伝えたいポイントです。


結論|不眠は「年齢」や「気合」の問題ではない

最初に結論です。

眠れないのは、あなたの努力不足ではありません。
体と心のバランスが、少しずつズレてきているサイン。
だからこそ、早めに気づいて整える価値があります。


日本では「眠れていない人」が想像以上に多い

日本人の睡眠時間は、世界的に見ても短め。
6時間未満という人が、4割前後とも言われます。

特に削られやすいのが、

・仕事が忙しい世代
・子育て中の保護者
・夜に一人時間を確保している人

「眠れない」というより、
眠る余裕がない生活になっているケースも多いんです。

まずは、自分の1日を軽く振り返ってみてください。


不眠は「眠れないだけ」で終わらない

ここが、この記事のいちばん大事なところ。

睡眠不足は、

・血圧や血糖の乱れ
・心臓や脳のトラブル
・気分の落ち込みや不安感

こうしたものと関係することが、少しずつ分かってきています。

流れで見ると、こんな感じ。

眠れない

疲れが取れない

イライラ・集中力低下

さらに眠れなくなる

体・心・生活は、全部つながっています。
どれか一つが崩れると、他も引っ張られやすい。
不眠は、その最初のサインになりやすいんです。


実は多い「逆効果になりやすい対処法」

ここ、ドキッとする人も多いはず。

・お酒で寝る
・週末に寝だめする
・「早く寝なきゃ」と布団で考え続ける

どれも一生懸命考えた結果ですよね。
でも、かえって眠りを浅くしてしまうことがあります。

大事なのは、
「間違っている」と責めることではありません。

頑張り方が、今の体に合っていないだけ
それに気づければ、方向は変えられます。


大切なのは「治す」より「こじらせない」

不眠は、早い段階なら整えやすい。
ここは、希望を持っていいところです。

・起きる時間をそろえる
・朝の光を浴びる
・夜の刺激を減らす

こうした生活リズムの調整だけで、楽になる人もいます。

睡眠薬が必要な場合もあります。
でも、答えは一つじゃありません。

特別なことをする前に、整えられる余地がある
簡単に変えることがある
まずは、そこを知ってほしいんです。


こんなときは、相談していいサイン

次のような状態が続くなら、
一人で抱え込まなくて大丈夫です。

・日中の眠気が強い
・気分の落ち込みが続く
・いびきや無呼吸を指摘された
・お酒や睡眠薬が増えてきた

「この程度で…」と思わないでください。
相談すること自体が、予防になります。

場合にはよっては専門的治療、精神科受診が必要となる場合があります。


まとめ|眠りは、健康の土台

不眠は、
年齢や気合の問題ではありません。

体と心のバランスが、
「そろそろ整えてほしい」と出しているサインです。

早く気づき、少し整えるだけで、
将来のつらさ、病気になるリスクを減らせる可能性があります。

眠りは、健康の土台。
ひとりで抱え込まない方がよいかもしれません。

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