おとなの病気

外食してるだけで塩分が上限に近い話

(味のせいじゃなくて、量の話です)

忙しい日は外食やコンビニに頼る。

自炊している「つもり」でも、昼は外。

それだけで、実は塩分はかなり摂っています。

問題は「しょっぱい」かどうかじゃなくて、なんです。

しょっぱく感じなくても、塩分の数字だけが静かに積み上がっていく。
そういう話です。

1日の塩分、どれくらいまでOK?

まず知っておきたいのが、
1日にどれくらい塩分を摂っていいかという目安です。

国の目標は、

  • 男性:7.5g未満
  • 女性:6.5g未満

となっています。

でも、血圧が高めの人の場合は、
男女とも6g未満が目安としてよく使われます。

このブログでは、わかりやすくするために
「まず6g」で考えてみましょう。

「6gって少なくない?」

そう思いますよね。

でも、味噌汁1杯で約1.1gの塩分があると言われています。
(味噌の種類や量によって変わります)

つまり、味噌汁を1〜2杯足しただけで、1日の上限が一気に近づきます。

外食・コンビニ1食の現実

外食やコンビニ弁当の1食。
塩分量はだいたい 3〜5g

これが普通です。理由はシンプル。

  • 汁もの(麺のスープ、味噌汁)
  • タレ(丼物、照り焼き、炒め物)
  • 加工食品(ハム、練り物、漬け込んだお肉)

これらが重なりやすいからです。

実際の数字で見ると、

  • かけそば … 4.6g
  • しょうゆラーメン … 5.8g
  • カツ丼 … 4.2g

という目安があります。

つまり、
たった1食で1日分の半分以上を摂ってしまうことが、普通に起こります。

そこに足されがちなもの

外食やコンビニで食べたあと、
家でこんなものを足していませんか?

  • 味噌汁
  • 漬物
  • 梅干し

健康そうに見えますよね。
でも、塩分はちゃんと加算されます。

梅干し1個(約10〜15g)で、塩分はおよそ1.5〜2.0g!
1日に摂ってよい目安の1/3くらい!

「体に良いもの」と
「塩分が少ない」は、別物。

ここが、いちばんややこしいところです。

覚えておきたい一文

味噌汁 + 外食 = だいたい終了

これ、厳密な計算じゃないです。
でも日常では、これで十分。

  • 外食で 3〜5g
  • 味噌汁で 約1g

これだけで、
1日の上限(6g)が見えてきます。

この一文を頭の片隅に置いておくだけで、

  • 「今日はここまでにしておこう」
  • 「夜は汁物なしでいこう」

こんなふうに、自分で調整できるようになります。

いちばん大事なのは、
我慢じゃなくて 「自分で判断できること」 です。

塩分が多い食事と、体への影響

いくら、塩辛などの塩分濃度の高い食べ物をよくとる人は、
男女ともに胃がんのリスクが高いという結果も報告されています。

これは「たまに食べたら即アウト」という話ではありません。
知らないうちに、習慣として重なっている場合の話です。

そして、塩分を抑えること、
すなわち減塩は、

胃がんの予防
高血圧の予防
循環器疾患のリスク低下

にもつながることがわかっています。

だから大事なのは、
むやみに怖がることでも、完全にやめることでもありません。

「今日はもう十分とっているかもしれない」
そう気づけるかどうか。

それだけで、体への影響は確実に変わります。

誤解しやすいポイント

外食が悪いわけではない

外食 = 悪、ではありません。

問題は、
「知らないまま重なること」です。

知っていれば、こんな逃げ道が作れます。

  • 麺はスープを全部飲まない
    (残すだけで塩分は確実に減ります)
  • タレは全部使わない
  • 「汁物 + 漬物」みたいなセットを毎回は足さない

「選べる」ようになると、
減塩に近づくことができます。

まとめ:今日から1つだけやってみること

減塩のコツは、
我慢ではなく 「把握すること」

  • まずは「6g」を頭の片隅に置く
    (とくに高血圧の人の目安)
  • 外食1食 = 半分以上、を覚える
  • 今日どうだったかを、夜に1回だけ振り返る

判断できる人は、自然に調整できます。

塩分管理は意志の問題ではなく、
情報の問題です。


参考にした情報


パーマネントリンク

salt-intake-eating-out-miso-soup


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次にやるなら、

  • 冒頭に図解1枚
  • 「味噌汁+外食=終了」を強調ボックス

この2つを足すと、さらに読まれます

  • この記事を書いた人

小林 俊幸

【この記事を書いた医師】 南22条おとなとこどものクリニック 院長 小児科・総合内科 この記事は、札幌市で日常診療を行っている医師が、 診察室でよく受ける質問をもとに執筆しています。

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