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東京で手足口病が警報レベルに。札幌でも増え始めています

📅 2026年7月8日 (2日前に公開)

東京都で、手足口病の流行が警報レベルとなりました。

札幌市では、まだ大きな流行とはいえません。

ただ、第26週の報告数は22件となっており、前週の8件から増えています。(札幌市)

これから夏にかけて、保育園や幼稚園などで見かける機会が増えるかもしれません。

この記事では、札幌で今のうちに確認しておきたいポイントを短く整理します。

東京では手足口病が警報レベルになっています

東京都は、2026年第26週、6月22日から28日の手足口病の患者報告数が、都の警報基準を超えたと発表しました。(東京都交通局)

都内全体の定点あたり患者報告数は6.30人でした。

東京都では、定点あたり5.0人を超えると警報開始となります。

手足口病は、主に夏に小児を中心に流行する感染症です。

東京で流行しているから、すぐに札幌でも同じように広がるとは限りません。

ただ、夏に増えやすい感染症なので、札幌でもこれからの動きを見ていきたいところです。

札幌市ではまだ少ないですが、増加傾向が見えています

札幌市の第26週の報告では、手足口病の患者報告数は22件でした。(札幌市)

前週の第25週は8件でしたので、数字としては増えています。

もちろん、この時点で「大きな流行」と言い切る段階ではありません。

ただ、手足口病は流行が始まると、園や家庭内で広がりやすい感染症です。

今のうちに、症状と家庭での対応を確認しておくと安心です。

手足口病とは、どんな病気ですか?

手足口病は、口の中、手のひら、足の裏などに水ぶくれのような発疹が出る感染症です。

発熱を伴うこともあります。

原因となるウイルスはいくつかあります。(感染症情報提供サイト)

そのため、以前かかったことがあっても、別のウイルスでまたかかることがあります。

多くは数日で自然に回復します。

ただし、口の中の痛みで水分がとりにくくなることがあり、脱水には注意が必要です。

詳しい症状の見分け方や、ヘルパンギーナ・アデノウイルスとの違いは、以前の記事でもまとめています。

家庭で特に見てほしいポイント

手足口病で大事なのは、発疹の見た目だけではありません。

お子さんの全身状態を見ることが大切です。

水分がとれているか

口の中が痛いと、飲み物を嫌がることがあります。

水分がとれているか。

おしっこが出ているか。

ここをよく見てください。

冷たい飲み物、ゼリー、スープなど、しみづらく飲み込みやすいものを少しずつ試してみるとよいでしょう。

ぐったりしていないか

発疹が目立っていても、元気で水分がとれていれば、慌てすぎなくて大丈夫なことも多いです。

一方で、発疹が少なくても、ぐったりしている場合は注意が必要です。

呼びかけへの反応が悪い、顔色が悪い、眠りがちで様子がいつもと違う場合は、早めに相談してください。

高熱や嘔吐が続いていないか

手足口病は、多くの場合は軽く済みます。

ただ、まれに髄膜炎や脳炎などの重い症状を伴うことがあります。

高熱が続く、繰り返し吐く、強い頭痛がある、けいれんがある、ぐったりしている場合は、早めに医療機関へ相談してください。

予防の基本は、石けんと流水での手洗いです

手足口病は、咳やくしゃみによる飛沫感染、便に含まれるウイルスが口に入る糞口感染、接触感染などで広がります。

家庭でできる予防の基本は、石けんと流水での手洗いです。

東京都も、アルコール消毒が効きにくいため、流水や石けんでこまめに手を洗うことを呼びかけています。

特に意識したいのは、トイレの後、おむつ交換の後、食事の前です。

タオルの共有を避けることも大切です。

また、症状がおさまった後も、2〜4週間ほど便の中にウイルスが含まれることがあります。

元気になった後も、しばらくは手洗いを続けていきましょう。

登園・登校は「発疹が残っているか」だけで決めません

手足口病では、発疹がしばらく残ることがあります。

そのため、「発疹が全部消えるまで休む」と考えると、登園や登校の判断が難しくなります。

目安になるのは、熱がないか、元気があるか、食事や水分が普段通りにとれているかです。

以前の記事でも、発熱がおさまり、食事・水分が普段通りにとれれば登園可能と整理しています。

ただし、園や学校ごとにルールがある場合もあります。

迷う場合は、通っている園や学校にも確認してください。

こんなときは早めにご相談ください

次のような症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。

・水分がほとんどとれない

・おしっこが少ない

・ぐったりしている

・高熱が続く

・繰り返し吐く

・強い頭痛がある

・けいれんがある

・呼びかけへの反応がいつもと違う

手足口病には、特別な治療薬はありません。

治療は、水分補給や発熱・痛みへの対応など、症状をやわらげる対症療法が中心です。

だからこそ、家庭では「飲めているか」「元気があるか」を見ていくことが大切です。

札幌でも、これからの流行に備えておきましょう

札幌市では、現時点で東京のような警報レベルとはいえません。

ただ、第26週に報告数が増えており、これから夏にかけて注意して見ていきたい感染症です。(札幌市)

怖がりすぎる必要はありません。

でも、流行が近づいている時期には、早めに知っておくだけで落ち着いて対応しやすくなります。

まずは、石けんと流水での手洗い。

そして、水分がとれているか、元気があるかの確認です。

気になる症状があるときは、無理せずご相談ください。

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南22条おとなとこどものクリニック

  • この記事を書いた人

小林 俊幸

小林俊幸(こばやし としゆき)|南22条おとなとこどものクリニック院長。小児科・総合内科。子どもからおとなまで、家族をまるごと診られる町の医師でありたい。診察室で「聞いてよかった」と言ってもらえた話を、ここに書き残しています。 お問い合わせはこちら

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