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麻疹の流行

はしかの死者6000人超に、「世界最悪の流行」 コンゴ

新型コロナウイルス感染の裏で麻疹が流行している国があります。

中央アフリカのコンゴ民主共和国で、猛威を振るうはしかのために命を落とした人が6000人を超えたそうです。この流行は「世界最悪の流行」とも言われています。

麻疹は重症化する可能性のある危険な病気です。合併症には肺炎の他に脳炎があり、1,000例につき1例の脳炎、1-2例の死亡、妊婦の場合は流産や早期陣痛、低出生体重児の危険性があります。

また、麻疹は非常に感染力が強いことで知られており、インフルエンザよりも高い感染力があります。

麻疹の基本再生産数(感染力のある1人の感染者が免疫獲得もしくは死亡により感染力を失うまでに何人の未感染者に伝染させたかの人数)は12~18であり、風疹は5~7、おたふくかぜは4~7、インフルエンザ(スペイン風邪)は2~3です(麻疹排除計画における検査診断の重要性について)。

新型コロナウイルス感染のためにワクチン接種を受けていない方は、早めの接種をお勧めします。

日本は2015年にWHOから麻疹「排除状態」と認定されていますが、海外からの病原体の持ち込みによる感染の可能性があります。特に来年は東京オリンピックが予定されており、感染が持ち込まれる可能性が指摘されています。

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