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「限界認知」が促すアンラーニング:失敗体験や新しい挑戦が成長につながる

「アンラーニング(unlearning)」という言葉を聞いたことがありますか?

今日は以下のYahoo!JAPANニュースを引用しました。

社会人の学び直しを支える「アンラーニング」旧来の知識やスキルを捨て去る「3つの業務」とは

「アンラーニング」は、自分がこれまで学んできた知識を捨てて、学び直すことを指します。同時に、今まで頑張って獲得してきた知識の古さを認める作業です。

アンラーニング:過去の学びを捨てて未来を切り拓く

「アンラーニング」は簡単なことではありません。

長年にわたって学んできたことや信じてきたことは、自分のアイデンティティーや人生観にも関わっているため、ヒトによってはすぐに捨てることができずすごく難しいことなのです。

たとえば、クリニックのことを例にあげると、南22条おとなとこどものクリニックを始めたころは紙の問診表が主流でした。

紙の問診表のクオリティをあげることに力を注いでいた時期がありましたが、今やWeb問診表を採用している施設が増えており当院でもWeb問診を導入しております。

今後はCHAT GPTが出現して、もしかしたら診察室での会話がカルテに変換される日もあるかもしれません。

限界認知

「アンラーニング」はとても大切な能力なのですが、それが進むための大きな要素が、筆者が「限界認知」と呼んでいる経験です。

 限界認知とは、「これまでの仕事のやり方を続けても、成果や影響力発揮につながらない」という自分自身の仕事の限界を感じることです。

「このままではいけない」「変えなくてはならない」というある種の切迫感が、「アンラーニング」を促進します。

具体的には、以下のような経験です。

修羅場

顧客との大きなトラブルや事業・プロジェクトの失敗などのストレスフルな出来事を経験することが、既存のやり方に限界を感じさせ、今の仕事を見直すきっかけとなります。

越境的業務

他の組織での仕事を行うことで限界認知を促すことができると述べられています。

例えば、共同プロジェクトや海外での勤務、副業・兼業などが該当します。

いつもと異なる環境で働くことは、新しい視点を得ることや自分自身の能力を発見することができる機会となり、「アンラーニング」につながるとされています。

新規企画・新規提案の業務

既存ビジネスから抜け出して新しいアイデアを提案することが限界認知につながることがあるとされています。

新しいアイデアや事業を提案することは、健全な「壁」となり、今までのやり方の延長線上では通用しないことが多いため、自分自身の視野を広げ、成長する機会となります。

中途半端な成功体験が「アンラーニング」を妨げる

「アンラーニング」を促進するのは「過去の失敗体験」ですが、それを妨げているのは「過去の成功」ではなくむしろ、今もなお浸り続けている現在の「中途半端な成功体験」です。

今の仕事のやり方に「限界」を感じることのない、安定的な仕事の中で、中途半端な評価を受け続けることが、「変わらなさ」「捨てられなさ」へとつながっています。

一つのことを極めていったり、新しいことに本気でチャレンジしないと「アンラーニング」は促されません。

さいごに

いま実施されていることは来年には古いやり方になってしまっている可能性があります。

学んできたことが時代に合わなくなることはどんな業界にも当てはまることだと思います。

「アンラーニング」はすごく求められている能力です。ぜひ一度ご自身のいる業界に当てはめて考えてみてください。

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