今日は「WEB問診を導入して良かった!そして患者さんにも好評だった!」って話です。
当院では今年の9月から現在使用しているWEB問診を開始しました。
それまでは主に紙の問診表を使用していたのでうまくいくか本当にドキドキしていました。
実は当院では以前にも別の会社のWEB問診システムを導入していたのですが、うまく運用できませんでした。
患者さん、スタッフからの不評があってほんの1、2週間程度で中止になった経緯があったんです。
「まあ、選ぶセンスないし、今回も失敗かもしれないな」とけっこうネガティブに考えていました。
たくさんあるWEB問診システム
いろいろなクリニックや病院を受診されている方はご存じかと思いますが世の中にはたくさんのWEB問診システムがあり、それぞれに特徴があります。
例えばこちらのサイトでは「WEB問診システム徹底比較!おすすめ14選」なんてやっています。
14個もあるとそれだけで目移りしちゃいますよね。
今回はメジャーどころの3社を主体にそうとう調べました。
ネット検索の情報収集、Youtubeでの解説動画をみたりや口コミをみたり、オンラインで面談して直接システムの説明を受けた上で現在のシステムを導入しました。
まあ、それでも不安でいっぱいの導入日でした。
紙の問診票と比較していかがでしたか
アンケートの数値をお知らせします。まずは、紙の問診票との比較です。
紙より良い・・・169名
どちらでも同じ・・・55名
紙の方が良い・・・13名
という結果でした!
こ、これはWEB問診の優勝です。導入して良かった!
当院は小児の患者さんとそのご両親くらいの世代が多く、スマホ操作に慣れているのが勝因かなって思ってます。
現在、9割くらいの方に来院前にWEB問診に回答を頂いていますが、ご高齢者の方についてははっきりいって回答率が低いです!
これからは高齢者にも答えてもらうことが課題かと思ってます。
WEB問診の使いやすさについて
続いては使いやすさについての質問です。
問題なし・・・177名
おおむねOK・・・56名
わかりにくい・・・4名
要受付支援・・・0名
現在の問診システムでそれほど不満は起きていないようです。
おおよそ98%の方は「おおむねOK」以上の評価をしてくださいました。
WEB問診では質問事項の出現の仕方や順番などとそのクリニックでの診療内容との相性が問題です。
どの会社のシステムがよくて、どの会社のシステムがダメだということはありません。
たまたま私が選んだシステムとの相性がよかったようです。
WEB問診をする患者さんのメリット
クリニックにとってのメリットデメリット、患者さんにとってのメリットデメリットがあります。
今回は患者さんにとってのメリットデメリットをまとめます。
来院前にご自宅やお車の中でゆっくりとスマホで入力できる
せっかく質問しようと思っていたことをふとした拍子に忘れてしまうことってありませんか?
ぼくはもうおっさんなのでしょっちゅうあります。
時間にゆとりのある時にゆっくりと思い出しながら入力することをおすすめしますね。
症状の伝え忘れをなくすことができる
これは上のメリットと重なるところがあります。
WEB問診ってメモ用紙や備忘録みたいな感じに考えてもらえればよいかと思います。
「そんな使い方してよいのか?」っておっしゃられる方がいそうですが、問題ありません。
人間が覚えられることには限界があります。
外来で訴えることをいつまでも記憶にとどめておくことは難しいと思います。
特に複数のことを相談したい時には忘れがちになるのではないでしょうか?
そんなことをいちいち覚えているよりはWEB問診に吐き出しちゃった方が楽です。
待合室に滞在する時間が減る、院内感染のリスクが減る
「病院やクリニック内にはコロナやインフルエンザ、感染症のヒトがいないかな〜」って不安になることはありませんか?
実際には「いる」が正解です。まあ、もちろんいつもではありませんがね。
当院でも入り口や時間を分けて発熱外来をやっていますが、すべての対策をすることは不可能です。
陽性のコロナの抗原検査キットをもって直接受付に来院される方もいました。
「君子危うきに近寄らず」です。
可能な限り、院内の滞在時間は短い方が正義です。
WEB問診のデメリット
デメリットは一つかなって思います。
「ふだんからスマホ操作なんてしないよ、入力できないよ」って方がいらっしゃるかもしれません。
WEB問診はスマートフォン・タブレットなどのモバイル端末で入力するケースが多いため、特に目の不自由な方や、高齢の方、子どもは難しいです。
当院ではそのような方のために紙での問診表も併用して運用しています。
さいごに
当院のWEB問診はLINEから入力可能です。
左下にある予約から入ると途中でWEB問診に入力できますし、赤丸の問診からも解答ができます。
ぜひ、ご活用ください。