肥満にお悩みの方に読んでいただきたい記事です。
肥満者(BMI ≧ 25) の割合は、男性 28.6%、女性 20.6%です。男性では4人に1人が肥満です。また、男性では50 歳代は32.4%が肥満です。3人に1人が肥満です(厚生労働省統計)。
クリニックにも肥満が原因となる病気である糖尿病や高血圧、脂肪肝をもった患者さんがいっぱい受診されています。
肥満に対する治療はなかなか難しく、栄養指導や運動療法がありますがどれも根本的な解決にはなりません。今回は食欲をおさえる方法をご紹介します。
「食欲そのものを起こさせない」
「ふつふつとわいてきた食欲をおさえる」
この2点が大切で最後に参考図書をご紹介します。これはブッタ、お釈迦様の教えです。「ブッタの教えなんて宗教的で役立たないだろ」っておっしゃる方がいるかもしれません。しかし、そうではありません。ここで紹介するブッタの教えは決してスピリッチュアルな方法ではなく、とても合理的な考え方です。
食べ物にいちいち反応しない
「〇〇さん!お土産のお菓子食べませんか?」とかスーパーの広告には「旬の柿!美味しい!」なんて書かれているとついつい手を伸ばしたくなりますよね。
一時的に湧き上がる食欲を抑えることがとても大切です。「それができれば苦労しないよ!もう痩せてるよ!」となると思いますが、その通りです。いったん湧き上がった巨大な食欲をおさえることはなかなか大変です。冒頭のように日本人の3~4人の1人はその誘惑に負けています。
それだったら、まず食欲がわく場面を避けることが大切です。
世の中にある食べ物にいちいち反応していたら胃袋が持ちませんしね。食べ物をみても反応しない練習をしましょう。
食欲をかきたてる場面はスルー
スーパーにいっておいしそうな旬の果物をみてもスルーです。というか近寄らない。そもそも、ダイエットをしている方にとって三食の食事に必要なものだけしか買う必要がありません。コンビニにも行く必要もないでしょう。
不要な食材の場はスルーする、近寄らないことです。食べ物を見て、「買うかどうか」、「食べるかどうか」と自分で判断を下そうとすると欲望に負けることがあるからです。
買うかどうかの基準は三食を食べるために必要なものかどうかだけです。
広告はあなたにいろいろな誘惑をしているように見えますが、本当にあなたに呼びかけている訳ではありません。
自分に必要な食べ物だけに反応してください。三食に関係する食材のコーナーだけで反応してください。三食に関係する食材コーナーで、カロリー表示をみたり、何を作るか考えたりしてください。
食べ物の味なんかそんなに変わりない
あなたが食べようとしている間食はそれほど目新しいものではありません。どうせ食べなくたって覚えている味です。
食事の時間に食べれば飢えることはありませんし、間食なんてとらなくたって絶対に死にません。
食べたいと思っちゃた時の対策
それでも、間食の誘惑には思わず出くわします。すべてを避けることは困難を極めます。
そんな時はなんとか燃え上がる食欲の火消しをしなければなりません。
観察する
自分とは別人になった気分になって自分自身を見つめてください。
自分の食欲を第三者の視点で眺めてください。
「俺、広告をみてフツフツ食べたくなっているなー」「わたしはこの食べ物を買うんだろうか?」
一次的な感情から生まれた食欲にまかせて食べ物を買ったり、食べたりしてもろくなことはありません。
突発的に生まれた怒りや食欲は約6秒で消えると言われています。
いったん、ぼおっとして自分を観察することで買いたいという衝動を抑えてくれます。
目を閉じて深呼吸して食欲を抑えてください。
「目の前のお菓子は美味しそうだな」
「そうだった、今はダイエットしているんだった」
「間食なんかしなくても生きていける」
と次々と考えてください。
くれぐれもその時その時の食欲に反応しないでください。
さいごに
本日は、
「反応しない練習(草薙龍瞬)」を参考にしました。
満員電車で「今日も混んでいるな」とイライラする、兄弟が鼻歌を歌っているときにうるさくてイライラする
同じ場面であっても、満員で通学中でも好きな女の子がいれば足取りはウキウキします。鼻歌がうるさくても自分も好きな曲の時は一緒に歌いたくなります。
同じ場面なのに自分の心の持ちようによっていかようにもとらえられます。
悩みの始まりには、決まって「心の反応」が起きます。心がつい動いてしまうことが全ての悩みを生み出しているのです。
そのために、すべての悩みを根本的に解決する方法は「ムダな心の反応をしない」ことです。
食べ物を見たときに反応しない、反応しないようにスルーする、反応しそうになったら幽体離脱して自分を客観的に眺めてみる。
この技術を身につけるとダイエットに役立つので紹介しました。