「量」や「質」を伝えるときに「質」を伝えることはなかなか難しいことです。
今日は、便の「質」を伝えるために大切な話を紹介します。
子どもが便秘かと考えたときに大切なことは便の硬さです。排便が毎日出ていても息んで顔を真っ赤にして肛門が切れてしまっている場合には便秘といえます。
子どもの便秘は決して少なくありません。だいたい10%くらいのお子さんが便秘をもっていると言われています。
また、便秘の治療をした方が身長や体重の伸びがより良かったといった報告があります。
物体の性質を伝えるのは容易ではない
「質」という言葉は、物体が持つ性質や特徴を表す言葉です。
「質」をヒトに伝えることはなかなか難しいことです。
例えば、マシュマロが柔らかいのはその「質」の一つです。
「柔らかい」という言葉は、物体が力を加えると簡単に変形する性質を持つことを表します。マシュマロは手でつぶすと簡単に変形しますが、どれくらい柔らかいかということになるとなかなか表現が難しいと思います。
「硬い」という言葉は、物体が力を加えても変形しない性質を持つことを表します。例えば、石や鉄のような物体は手で押しても変形しません。硬い便を考えたときにどれくらい硬いのかをほかのヒトに伝えることはなかなか難しいことです。
便の質の評価方法と便秘の判断
便の回数をヒトに伝えることは簡単です。数を数えるだけです。でも、回数だけでは便秘かどうかはわかりません。
そのためには便の「質」を評価する必要があります。
「質」を表現するには以下のような表をみてから判断すると、うまくヒトに伝えることができます。
まずは子どもの便の形をしっかりと見つめる必要があります。
最近では水洗トイレが多いのでお子さんは便を流してしまうのではないでしょうか?
お子さんと話しあって、便を流さずに見てみてください。
便秘の原因と生活習慣の改善方法
便秘は長く続く病気です。
なぜかというと、便秘の原因が生活習慣が背景になっている可能性があるからです。
たとえば運動量や水分量、食物繊維が少ないといったことはないでしょうか。
生活習慣を少しずつ是正して排便習慣を見直していきましょう。
さいごに
便の質を評価することは、便秘の診断や治療につながります。いちどお子さんの便をじっくりとみてみましょう。