スマートフォンが私たちの生活に欠かせない存在です。
仕事中の激務が終わって、休憩室に座って一息つきながらスマートフォンをチェックすることは、多くの人にとって至福の瞬間?ですよね。
しかし、最近の研究によれば、このスマートフォン休憩が実は仕事の疲れの原因になっている可能性が示されています。
研究結果
この研究は、83人を対象に行われ、スマートフォンと仕事の疲労に関連性を探るものでした。
実験結果からは、退屈や疲労が増すほどスマートフォンの使用時間が増える傾向が見られましたが、最も注目すべき点は休憩中のスマホ使用による影響でした。
休憩中にスマートフォンを使うと、20分後の疲労感がわずかに増すという結果が判明しました。
これは、スマホの画面からの刺激が脳に余分な負担をかけてしまい、休息の効果を損なっている可能性が考えられるのです。
この研究では、結局のところは職場でスマートフォンを使って短い休憩を取ることは、仕事のやる気にプラスの影響を与えるわけではないかもしれないことが示されました。
実際には、スマートフォン休憩がむしろ疲れや退屈を増加させる可能性があります。つまり、スマートフォンを使ってリラックスしようとすると、かえって仕事のモチベーションに悪影響を及ぼすことがあるということです。
目を閉じて休もう!パワーナップの効果
スマホ休憩の代わりにおすすめされる方法は、目を閉じて休息をすることです。
目を閉じることで脳がリラックスし、疲れた身体に必要な休息を与えることができます。スマホのデジタル刺激から解放されることで、心の余裕を取り戻すことも期待できるでしょう。
パワーナップとは、15分から30分程度の短い昼寝のことです。
社会心理学者ジェームズ・マース氏が提唱したもので、主に昼間にリフレッシュするための睡眠です。有名な企業であるGoogleなどでは、オフィスに仮眠スペースを設けたり、睡眠装置を置いて積極的に推奨しています。
「パワー」という語が含まれているのは、その睡眠法が効率的なリフレッシュやエネルギー回復につながることを強調するためです。
パワーナップの効果を実証したNASA
NASAの研究によれば、短い時間のパワーナップが認知能力と注意力に劇的な向上をもたらすことが実証されています。その研究では、わずか26分の昼寝が、認知能力を34%、注意力を54%向上させる効果があるという驚くべき結果が得られました。
パワーナップは、午後の疲労や仕事や学業の集中力が低下してくる時間帯に、リフレッシュし再充電するのに非常に効果的です。夜間の睡眠とは異なり、パワーナップは短時間で効果を発揮します。
実際、昼寝は通常夜間の睡眠の3倍の効果があるとされています。これは、昼間におこなう昼寝が、体や脳に蓄積した疲労を迅速に回復させる効果があるためです。
パワーナップの効果は個人差があるかもしれませんが、多くの人がその効果を実感しています。仮眠を取ることで、集中力が高まり、情報の処理能力が向上し、クリエイティブな問題解決能力が刺激されることもあります。また、仮眠をとることで、ストレスや不安の軽減にも役立つとされています。
まとめ
スマートフォンは便利なツールですが、適切な使い方と休息の大切さを忘れずにいることが重要です。
ラドバウド大学の研究結果から、スマホ休憩が仕事の疲れの原因になるかもしれないという点を考慮し、目を閉じてリラックスすることでより充実した休息を取るよう心掛けましょう。
これがより効果的な仕事の疲れを癒す方法になるかもしれません。