誰もが知っていることですが、肥満の親の子どもは肥満になることが多いです。
なぜでしょう?遺伝的な要素もあるかもしれませんが、それだけでは説明しきれません。
実はこれ、一種の「感染」の結果かもしれません。ここでいう感染とは感染症のように広がるという意味ではありません。
ハーバード大学の調査によると、友達が太ると自分も太るリスクが171%も増えるといいます。それと同様に、親の生活習慣や食事習慣、運動習慣が子どもに影響を与え、結果的に子どもも肥満になることが多いのです。
今日は子育ては心理学でラクになる(メンタリストDaigoさん)を参照しました。
意志力も「感染」する?
そして、ここで一つ驚くべき事実があります。肥満だけでなく、「意志力」も感染するのです。
その考えを提唱しているのはスタンフォード大学の心理学者ケリー・マクゴニガルです。
周囲に意志力が強い人がいれば、その影響を受けて自分も何かに挑戦しようとする力が湧いてくるというのです。
ミラーニューロンとは?
ミラーニューロンって知っていますか?
ミラーニューローンは、人の心や行動が他人に「感染」する特別な働きをしている部分です。例えば、友達が楽しそうに踊っているのを見ると、その楽しい気持ちが自分にも「感染」して、自分も踊りたくなったりします。
友達が何かをして楽しんでいるのを見ると、自分の脳のミラーニューロンが反応し、その楽しさや興奮が自分にも「感染」します。
だから、誰かが笑っていると自分も笑いたくなるし、誰かが頑張っていると自分も頑張りたくなるのです。このミラーニューロンのおかげで、人々の間で感情や行動が「感染」し合い、友達と一緒に楽しい時間を過ごすことができるのです。
子どもが一番近くで影響を受けるのは人は誰でしょうか?それはもちろん親ですよね。
意志力を子どもに感染させる方法
お子さんの意志の強さを高めるにはどうすれば良いのでしょうか?
一番効果的な方法は、親自身が意志力を持って行動を始めることです。
その姿を見せることで、自分の意志力が子どもに感染します。そして、子どもの意志力が高まり、子ども自身も目標に向かって行動し始めるのです。
実践することが大切
子どもに変化を求めるだけでは効果が出ません。
子どもに「勉強しなさい!」とか「部屋の掃除をしなさい」なんて何度言っても意思が強くないのでやってくれません。怒鳴って、力づくでやらせても自らやっていることではないのでなかなかはかどりませんし、勉強であれば身にならないのはみなさんも経験済みのことだと思います。
まずは、親自身が決めたことをやり遂げる、自分の望みを見失わず、それに向けて実践する。これが大切です。
親自身が何かを始め、それを子どもに見せること。お手本を見せることになりますね。これこそが、子どもの意志力を育む一番の方法です。
まとめ
意志力は感染します。
周囲の人が頑張っている姿を見ることで、自分も頑張ろうという意志が芽生えます。
特に親と子どもの間では、親の行動が子どもの行動に大きな影響を与えます。親が何かに挑戦する姿を子どもに見せることで、子どもの意志力を引き出すことができます。
この機会に、自分の挑戦を始めてみてはいかがでしょうか。子どもへの影響だけでなく、自分自身もよりよい人間に成長できるはずです。
あなた自身が健康的な生活を送ることで、子どもにもその「意志力」が感染し、一緒に健康的な生活を送るきっかけになるかもしれません。
これは肥満だけでなく、あらゆる問題についても言えることです。親自身が何かに挑戦する姿を子どもに見せることで、子どもの意志力を引き出すことができます。