子どもの病気

りんご病(伝染性紅斑/Erythema Infectiosum)ってどんな病気?

“ほっぺがりんご色”――その愛称とは裏腹に、大人まで巻き込む意外と奥深いウイルス感染症です。

わが家の実体験を交えながら、症状・対処法・予防のポイントをまとめ直しました。

1 わが家のケース

発熱だけで始まり、数日後に真っ赤なほっぺ

Day 1–2 38 ℃前後の発熱。ほかに目立つ症状なしで「ただの風邪?」と様子見。

Day 3 微熱が落ち着いた頃、子どもの両頬がパッと赤くなる。

Day 4 以降 腕・脚・体幹にレース状の紅斑が拡がり、かゆみも。

ふと気づくと妻にも同じような発疹が出ていた……これがリンゴ病のうつりやすさですね。

2 りんご病の “キホン”

項目ポイント
原因ウイルスヒトパルボウイルス B19
好発年齢保育園〜小学校低学年が中心(大人も感染)
うつり方飛沫・接触(潜伏 4〜14 日)
感染力ピーク発疹が出る前(本人も気づきにくい!)
登園・登校頬が赤くなった時点でほぼ感染力なし=出席可

3 主な症状チェックリスト

初期(2〜5 日)

発熱/頭痛/軽い咳・のど痛/倦怠感/筋肉痛

発疹期

  • 顔:平手でたたかれたような左右対称の紅斑
  • 体幹・四肢:レース模様の紅斑+かゆみ
  • ときどき下痢・関節痛

再発疹

日光・運動・入浴後などに薄く戻ることがある

妊婦さん要注意
妊娠初期の感染は流産・胎児貧血のリスク。家族がリンゴ病になったら、早めの抗体検査をおすすめします。

4 治療とセルフケア

やって OK理由&コツ
普段の食事食欲があれば制限なし。水分補給はしっかり
入浴長湯・高温は発疹悪化の原因。ぬるめで短時間
軽い遊び体調次第。発疹が強い日は無理をしない
休息発熱・倦怠感が強い間はしっかり睡眠

薬は基本不要(対症療法のみ)。発疹が長引く/関節痛・貧血が続く場合は受診を。

5 家庭でできる3つの予防策

  1. こまめな手洗い
  2. 咳エチケット(マスク・袖で口を覆う)
  3. 飲み物・食べ物をシェアしない

シンプルですが、発疹が出る前の“隠れ感染期”にも有効です。

6 まとめ

  • 発疹=感染終了サイン と覚えておくと登園・登校判断がラク。
  • 大人も関節痛だけで発症することがあり、家族内で見逃されがち。
  • 妊婦さん・免疫が弱い方は、家族に発疹が出た時点で医療機関へ相談を。

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