昭和世代が今の小学校に驚くことランキングで、「児童同士のあだ名呼び禁止」が1位になったというニュースを見ました。えっ、あだ名呼び禁止?と驚いたのは私だけではないかもしれません。
小学校時代、あだ名は親しい友人を特別に感じさせるものでしたね。あだ名をつけることで、お互いの距離がぐっと近づいた感じがしませんでしたか?大人になってからも、あだ名で呼び合うと当時の記憶がよみがえってきて、思い出話に話が咲くなんてことはよくあると思います。
変なあだ名をつけたり、つけられたりしたこともありましたが、先生にこっぴどく叱られた記憶があります。
身体的な特徴や行動の失敗などをからかうようなあだ名は、子供の自尊心を傷つけることがあります。また、すべてのあだ名を先生が把握し、傷ついたらケアするということも難しそうです。子ども同士のSNSの内容は把握できません。そこで、多くの小学校が「さん付け」を推奨し始めているんでしょうね。
あだ名が完全になくなってしまうことは、子どもたちの自由なコミュニケーションを妨げるのではと心配する声もあるようですが、問題が発覚する前に未然に防ぐ方向になっているのです。
子供たちは純粋ですが、時に言葉のチカラを知らずに傷つけてしまうことがあります。ここで大切なのは、言葉の使い方や心遣いについて親子で話すことなのかなと思います。きっと学校では先生が教えてくれてはいると思うのですが個人個人にしっかりと理解できる教えるには親なのかなって思いました。
実際のところ、子どもたちにあだ名を使うなってことは無理なので、そのあたりは親子でしっかり伝えないといけないと心新たにしました。
言葉は、人と人とをつなげる素晴らしいツールですが、同時に人の心を傷つける武器にもなりえます。子供たちだけでなく私たち大人も、言葉の使い方に気をつけることの重要性を再確認し、心遣いを忘れずに過ごせるよう心がけたいものです。