子供が不機嫌になり、食欲がなく、あやしいなと思っていたらついに熱を出した!
多くのおとうさんおかあさんは様々なことを考えるでしょう。
特に最近ではコロナウイルス、インフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルスなど、さまざまな感染症が流行しており、検査や受診のタイミングが非常に重要です。また、一度陰性判定を受けた後に翌日再検査で陽性になる経験をしたことがある方もいるかもしれません。
今回は、子供が病気にかかった場合の検査のタイミングのお話です。場合によっては発熱が出た当日はおうちで休んで、翌日に検査を受けることもよいかもしれないというお話です。
検査の偽陽性と偽陰性
すべての検査は、常に病気の真実を正確に示すわけではありません。検査結果が実際と異なることがあります。
偽陽性:本当はそうではないのに陽性
偽陰性:本当はそうなのに陰性
これらの偽の結果は、検査のタイミングによって影響を受けます。
コロナ抗原検査のタイミング
まず、コロナ抗原検査を行うタイミングについて考えてみましょう。発熱、咽頭痛、咳などの症状が出てから1日程度経過後に検査を行うことが推奨されています。
なぜなら、早すぎるとウイルスの増殖が不十分で、正確な結果が得られにくいからです。ウイルスが十分に増殖した後に検査を行うことが最適です。
インフルエンザの検査
インフルエンザの検査についても考えてみましょう。偽陽性は少ないため、通常は問題ありません。
しかし、偽陰性は相当に多いです。その多くは検査のタイミングが早すぎることによるものです。
翌日に再検査を行うと陽性となることがあります。
その他の疾患についても、発熱からしばらく経たないと特定の病状が確認できない場合があります。例えば、手足口病では特徴的な症状が発現するまでに時間がかかることがありますし、ヘルパンギーナでも口内の所見は発熱から2〜3日後に確認されることがあります。
タイミングが鍵
子供が病気にかかった場合、検査や受診のタイミングは非常に重要です。
診断目的に発熱した当日に受診するのは早すぎかもしれません。必ずしも、検査や診断がされないというわけではありませんが、症状の出た当日は、おうちで休んで、翌日に受診して検査を行った方が、正確な診断と早期治療につながる可能性があります。
子供の健康は親として最優先事項です。体調がすごく悪い場合にはすぐに受診が必要となることもあります。夜に解熱剤を持たずに過ごすことはとても不安なのでとりあえず受診することも大切です。感染症の流行に備え、検査や受診のタイミングを考慮することは、子供の安全を守るために重要です。