私たちの身の回りには、予防できる病気が数多く存在します。その中でも、特に女性にとって重大な影響を及ぼす病気の一つが子宮頸がんです。
子宮頸がんは、毎年国内で約1万1000人が罹患し、約2900人が命を落としています。更に衝撃的なのは、がんが進行し、30代までに子宮を摘出せざるを得ない女性が年間約1000人にも上るという事実です。
本日は以下の記事を参考にしました。
「副作用より打つだけで『がん』にならないなら、そっちのほうがいい」唯一ワクチンで予防できる『子宮頸がん』 しかし「HPVワクチン」接種率は20歳が推定2割と低迷… その背景とは？
HPVワクチンとは？
子宮頸がんの原因となる主な要因は、ヒトパピローマウイルス（HPV）の感染です。
幸いなことに、このがんは予防可能で、HPVワクチンによって効果的に予防することができます。
このワクチンは、がんを引き起こすウイルスの感染を防ぎ、女性がこの病気で苦しむリスクを大幅に減少させます。
なぜ接種率は低いのか？
青森県内のデータによると、20歳の女性のHPVワクチンの接種率は約20%と非常に低い水準にあります。
この低迷の背景には、副作用への不安や情報不足、そして積極的な勧奨の控えがあります。
2013年には副反応への懸念から、国はワクチンの積極的勧奨を一時停止しました。しかし、その後の研究でワクチンの安全性が再確認され、2022年度から積極的な勧奨が再開されました。
青森市での大学生の声を聞くと、多くが「副作用が心配」「時間がない」「情報が足りない」と感じていることがわかります。
特に、学生は勉強や日常生活に忙しく、ワクチン接種を後回しにしがちです。また、親からの「副作用が危ない」という声も、接種をためらう一因となっています。
キャッチアップ接種の重要性
国は、積極的勧奨を控えていた期間に定期接種の対象だった女性たちへの「キャッチアップ接種」を実施しています。
これは1997年度から2006年度生まれの女性が対象で、無料でHPVワクチンを受けることができます。
しかし、この制度の存在を知らない人も多いのが現状です。もし、お近くに対象と思われる方がいた際には声をかけてあげてください。
まとめ
子宮頸がんは、性的接触が始まる前にワクチンを接種することで最も効果的に予防できます。
しかし、性的接触が始まった後でも、ワクチン接種による一定の効果は期待できます。私たちは、子宮頸がんのリスクを減らすために、HPVワクチンの接種を真剣に考えるべきです。
HPVワクチンは、女性の健康を守るための重要な手段です。接種率の向上は、社会全体での意識改革と情報提供の強化を通じて実現可能です。皆さん一人一人がこのメッセージを広め、行動に移すことがとても大切です！
